語学研修の企画・販売・コーディネート 各務 晃一さん 岐阜県出身・愛知県在住|留学経験者の今、カナダ留学と帰国後のキャリア
「キャリアにつながる留学・進学」をサポートするMYNDS。カナダ留学を経て、現在は日本で活躍する社会人の方々にスポットを当てていきます。
- カナダ滞在歴…2013年10月から約3年
- 留学都市…トロント
- 滞在ビザ…ワーキングホリデー、学生ビザ
- あなたのカナダ留学を一言で表すと?…修行(良い意味で)
- カナダ/日本の好きなところ…カナダ:多文化社会、日本:安全
- 目標・目的を達成するために大切なこと…欲
翻訳・通訳サービスや語学教育・国際会議の企画運営などを取り扱う企業で働く各務さん。留学当時は、3か月の語学学校の期間では思い描いていたようにスムーズには語学力は上がらず。COOPプログラムを受講して滞在の延長を決意、将来のためになる経験をしようと思ったという。
人は違って当たり前、日本のハイコンテクスト文化は通用しない。
現在について
ーお仕事の内容を教えてください。
翻訳・通訳ソリューション提供・プロ通訳者/翻訳者育成・語学教育・国際会議の企画運営などをサービスの中心とした企業で働いています。企業・大学・官公庁向けに語学研修サービスを提供している部署で、企画や販売をはじめ、講師の派遣、研修/授業のスケジュール調整や実際の運営の業務に携わっています。
ーお仕事のやりがいはどのようなところですか?
私の仕事は研修の主催者となるクライアントや実際に授業に参加する講師・受講生と、多くの人が関わるサービスのため、折衝力、問題解決能力、アイデア力、そして些細な部分への気遣いも非常に大切になります。特に、語学研修の結果や効果をクライアントに好評いただき、次の受注につながる際の喜びは大きいです。
ある企業様から受注した新入社員語学研修は、受講生約100名、期間約10カ月という大型研修となり、企画や運営が非常に大変な分、やりがいも大きく印象に残っています。
ーどのような方々と一緒に働いていますか?
英語をはじめとした語学能力に長けている社員が多いです。そういった環境もあり、日本人同士ながら、異文化間の違いや個々の尊重を意識しながら働けています。また、クライアントや受講生は日本人のため、心に響くような日本語のコミュニケーション能力も必須で、同僚や先輩から日々勉強しています。
ー現在のお仕事や生活において、カナダ留学と紐づく点があれば教えてください。
講師とのメールやミーティングなどで英語を使用するため、英語力は業務に直結していますし、グローバルな職場で働くクライアントのニーズを理解する上で、カナダで身に着けた異文化理解も役立っていると感じます。特に、言語習得のプロセスを語る際には自身の留学経験を活かして、クライアントへの企画提案ができています。
留学前
ー留学を決めた理由は何ですか?
10代半ば頃にデザインの世界と海外に住むことに興味を持つようになり、まず取り組んだのがデザインへの関心の追求でした。大学卒業後、5年半の間グラフィックデザイナーとしてキャリアを積み、ある程度の興味関心が満たされたこともあり、当時まだ強く残っていたもう一つの興味の実現のため、留学を決めました。
留学中
ー印象に残っているエピソードを教えてください。
言語習得はイメージしていたよりも厳しく、「海外に住んだら自然と英語が身に着く」というのは現実とかけ離れていました。ネイティブの会話のスピードについていけず、特に複数のネイティブがいる場では〝修行〟という感覚が拭えなかったことをよく覚えています。
何度か帰国が頭をよぎるほど孤独を感じることもありましたが、長い人生の中のたった1年と考え、期間中にやれること、挑戦できること、楽しむことを意識して、日本にいる友人や家族にも恥じないよう生活することを心掛けました。
ー滞在延長を選択した理由は何ですか?
3か月の語学学校の期間では思い描いていたようにスムーズには語学力は上がりませんでした。COOPプログラムを受講して滞在延長しようと決意したのは、英語力に満足していなかったこと、そして、ワーキングホリデーだけではなく、もう少し将来のためになる経験をしてからその先を考えようと決めたからです。
就活
ー日本での就職活動について教えてください。
カナダでの過ごし方、身に着けたこと、カナダでの仕事経験をアピールすることも心掛けました。また、日本の就活では客観的に【英語力】が測れるものが必要となるため、留学中にTOEICを受験しておいてよかったです。
カナダ留学後、日本で就職を目指す方へ
今の時代AIもあり英語力のみではなかなか武器になりません。英語で何ができるか、留学中に何を成し遂げたかがキャリアアップ・転職には欠かせないと感じます。学生の場合は、日本では“新卒”という点が強みになるため、とにかく英語力を磨くことに力を入れるとよいかと思います。
留学中は充実していると実感しながら過ごすことが重要です。将来にどう影響するかはその時の選択や行動が全て作用してきますが、常に気が張っているのも無理なものです。できる限り悔いの無いよう過ごすことができれば、どのような未来になったとしても最終的に納得できるはずです。