東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い 第30回

nanbu-bijin-ozawa-canada-inc-30前回のコラムで東日本大震災で岩手では最も大きな被害を受けた陸前高田市の軌跡の一本松のお話をさせていただきました。

軌跡の一本松は、陸前高田市の復興の象徴でもあり、震災教育の象徴でもあります。今では多くの観光客が一本松に祈りをささげたり、震災の教訓を学ぶためにやってきます。

そんな奇跡の一本松ですが、今までは周りが津波の被害で全て流されてしまい、何もありませんでしたが、最近はそういった観光客などを受け入れるために「一本松茶屋」というレストランを兼ねた複合施設が出来上がりました。

トイレなども苦労しておりましたが、この一本松茶屋にはトイレもしっかりと併設しており、震災復興の思いを共有する皆さんの憩いの場となっています。

レストランでも陸前高田の食材を使った料理をはじめ、様々な震災関連の情報発信の場ともなっています。

さらには、一本松茶屋の向かいには、同じく東日本大震災で数百年続いた醤油蔵が全て流されてしまった八木沢商店さんが、復興のシンボルとして、醤油を使ったアイスクリームショップをオープンしています。

アイスクリームと醤油という、微妙な組み合わせですが、病み付きになる味わいで、震災前の陸前高田でもこっそり食べられていた食べ方だそうで、今ではとても人気を博しています。

東日本大震災では、陸前高田市の多くの企業が被災し、立ち直れるかどうか心配しておりましたが、企業や行政が手を組んで、震災遺構を上手に活用し、新しい陸前高田市に生まれ変わろうと官民一体となって今陸前高田市は取り組んでいます。

まだまだ困難の連続ですし、まだまだ震災からの本格的な復興には程遠いのですが、確実に一歩ずつ前に進んでいることは、これらの様子からもわかります。

内陸にいる私たちが出来ることは、こういった施設やショップなどが出来たときに応援して「買う」ことなのだと思います。

一本松を見に来た人たちは、みんな醤油アイスを食べ、一本松茶屋で震災復興へ願いを新たに語り合い、そして一本松を後にしていきます。

多くの県外の方々からは「観光に行ってもいいの?」とか、「もうすっかり元に戻ったのでしょう?」とか言われることもありますが、復興はまだまだ道半ばで、復興を加速するためにも地元企業の早期の復興が一番大切になります。

そのためには、多くの方々に岩手に足を運んでいただき、そして陸前高田に来ていただき、震災復興のシンボルともなっている奇跡の一本松に祈りをささげていただき、陸前高田でお土産を買ったり、食事をしたりして、地元にお金を落としてくれることが一番復興の近道となります。

最近では海外からのお客さんも増えているそうで、ぜひこのコラムを読んでいる方々には帰国の際には一度でいいので、陸前高田市に足を運んでいただき、岩手の復興のシンボルの奇跡の一本松を見に来てもらいたいです。


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現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。
南部美人
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kuji-kousuke-sake本文:南部美人 五代目蔵元
東京農業大学客員教授
久慈 浩介