aとthe|めるものえいご【第1回】
今月から英文法について、書かせて頂くことになりましたMelmoです。『ゲッ、文法!?』と耳を塞ぎたいアナタ。文法ってのは話す上でもめちゃくちゃ大事なんですよ。第1回目は英語学習の最初に習うarticle(冠詞)のaとtheについて。
a 一つの
the その
いやいや、そんな簡単に言うけどさ。参考書で冠詞の使い方という項目を見てみると、There isの時はa、はじめて話題に出た時はa、既出の名詞にはthe・・・・と出るわ出るわ、ルール100。さらに他の本だと、新情報はa、旧情報はthe、そしてその例外は・・・と説明がびっしり。覚えられるかー!と放り投げたい気持ちになりますね。話す時はとりあえず、それっぽいのを言ってみる作戦に出ている方も多いのでは?
二つの区別はこんなイメージ。
a ある、ランダムに選ばれた一つ
the 特定された、それしかない
Hey, do you have a pen? なぁ、ペン持ってる?
別にどんなペンでもいいんですよ。赤でも黒でも、油性でも水性でも。とりあえず、世の中にいっぱいあるペンってものから適当に選んで一本持ってる?ってこと。a nature in Canada。ランダムに選んだ自然というもの1つ。・・・なんやそら、ですよね。抽象的なもの、数えられないもの、区切りがつけられないものにはaはつけちゃだめなんです。
a(an)でイメージして欲しいのはふわっと感。確かに何かがあるんだけど、細かい情報はなくってまだぼんやりしてる。I have a sister. 妹(ってものが1人)いるんだ。A number of people came to my party. (数はわかんないけど)複数名がオイラのパーティーに来た。こんな感じです。
ではtheのイメージは?
Can I get the pen back? ペン返してくんない?
どれでもよくない、さっき貸したあのペン(それしかない)を返してくれよ!!theは特定されてる、それしかないよね、わかってるよね、って時に使います。
aのふわっと感に対して、キッチリ感がtheの感覚です。
夜のお散歩中、ロマンティックな雰囲気で彼から、Look at a moon. ほら、(ランダムに選ばれた適当な1つの)月をごらん。と言われちゃったら、月どんだけあるねーん!と全力で突っ込んでしまいそうです。お月様は1つしかないのでthe moonです。I’ll have the same. おんなじヤツちょうだい。絶対コレ、って決まったものがあるんです。
それが掴めれば、暗記しただけのあの表現も理解できるはず?
今何時? → 特定の時間が知りたい。 → Do you have ( ) time?
火、貸してもらえます? → マッチでもライターであれ1回分の火が欲しい
→ Can I have ( ) light?
1つ目はthe、次はa。単純な文ですが、知ってないと正しく使えませんね♪
海野 芽瑠萌(Merumo Unno Thorpe)
日本の進学塾にて英語文法・受験対策で5年以上の指導にあたり、数多くの生徒を関西の有名高校へ合格させる。カナダでは英語教育者としての経験と、自身の留学経験を生かしながら留学エージェントへ勤務、その後語学学校にて更なる経験を積んだ後、2012年、トロントで最大規模の留学エージェントBRAND NEW WAYを起ち上げる。現在トロントマネージャーかつカナダ統括ディレクターとして、実践のみならず知識・教養としても役立つ語学留学の提供を目指す。