3月のテーマ「おやつパン」|トロントの本屋さん
こんにちは!今月のトロントの本屋さんのコーナーはバンクーバーの岩崎ゆかりがお送り致します。
今年はバンクーバーでも氷点下、雪の日が続き不要不急の外出は避けるようにとの報道も出ました。こんなお天気ですが、日照時間が長くなり春の訪れを感じはじめた今月のテーマは「おやつパン」です。
北米にいると日本のベーカリー、パン屋さんが恋しくなりませんか?トレイに自分の好きなパンを熟慮の末にトングで入れての動作!全粒粉じゃなくて100%小麦じゃないとできないあのフワフワの食感!
今回、最初にご紹介するのは、こちら『焼きたて!!ジャぱん』(橋口たかし作)小学館。主人公の和馬が「ごはん」より美味しい日本独自のパン「ジャぱん」をつくるというアニメ化もされたコミックです。「ジャぱん」を開発する物語なので、パンの名前はいつもジャぱん○○号。当時、山崎製パンが商品化していました。43号は「ジャぱん」というよりクロワッサンじゃない?!等などツッコミ処満載!
視覚でパンをイメージ出来たら今度は実際に作ってみましょう!
『くり返し作りたい「ホットケーキミックスのお菓子とパン」がギュッと一冊に!』(レタスクラブ)はホットケーキミックスさえあれば、ホットケーキに始まり、クッキー、ケーキ、パンまでなんでも作れちゃいます!行程を写真付きで紹介しているので、自信がない方も安心です。
カナダでは手に入りづらいホットケーキミックスですが、自作できるのをご存じでしょうか?必要な材料は砂糖、ベーキングパウダー、塩、片栗粉、小麦粉ですよ~。
さーて、美味しいパンに欠かせない相棒を丁寧に説明しているのが『BRUTUS 2020年2月15日号 ブレンドとモーニングコーヒー』マガジンハウス。コーヒーの淹れ方の歴史は1938年のファーストウェーブから現代のサードウェーブまで進化しましたが、次に来る波は何か!産地から豆の種類まで丁寧に解説してくれているのが嬉しい所。コーヒーのことをもっと知れば、毎日のコーヒーがもっと美味しく感じられるはず。
体が満たされたら、心も満たしましょう。最後にご紹介するのが『ツバキ文具店』(小川糸著)幻冬舎。鎌倉を舞台に、祖母から引き継いだ文具店で、手紙の代書を請け負う主人公、鳩子の物語です。代書依頼者に寄り添うシリアスな部分とご近所さんとの心温まる日常に恋の予感?!が美しく綴られています。文章だけじゃなく、本のページがパラパラ漫画になっていて思わず笑みがこぼれます。同著者の『ライオンのおやつ』は2020年の本屋大賞ノミネート作品です!
それではまた次号でお会いいたしましょう!
トロントにある日本の本屋さん
Blue Tree Books
Blue Tree Books(J-town内)では、日本の本や雑誌を販売しております。話題の本はもちろんのこと、英語・その他言語のテキスト等も取り扱っています。店頭にない商品も、もちろん日本から取り寄せいたします。是非気軽にお越しください。
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