~薬になる食べ物①~|漢方内科医の手当て|王瑞雲の連載コラム
漢方薬では、その働きで上薬、中薬、下薬と分けて考えています。
- 上薬は薬の働きもして、食べ物に近く副作用のないもの。
- 中薬は薬になるけど使わなければ済むなら使わないもの。
- 下薬は薬になるけど副作用もあるのでなるべく使わない、使う時には特に気を付ける必要のあるもの。
と決められているのです。
私は皆さんに時間ある限り普段から「薬になる野草、食べられる野草、毒のある樹木草について学習し、自分で応急手当てくらいできるように!」とお願いしています。人はいつ何が起きるか分からないものですから、とっさの手当ては知っておくと助かります。中国、日本、韓国、朝鮮、それぞれ皆似たような考え方がありますが所変われば品変わり、少しずつ違う点もあります。私は日本生まれ日本育ちでしたから、私の知る範囲で書いています。
①大豆等の豆類 大豆は昔から「畑の肉」とも言われていたそうですが、豆にもたくさん種類があります。大豆油は悪玉コレステロールを減らし、血管を若々しく保ってくれます。
私などは酢漬けにした「酢大豆」で高血圧症予防しています。加工食品としては豆腐、豆乳、味噌、納豆(発酵食品)等があり、日本食に欠かせません。また小豆や緑豆、黒大豆、その他なんでもミックスして煮豆を作る時もあります。これは母から伝えられてきたのです。なぜそうするのか聞いたら「食べると良いと言われるのは、毎日少しずつでも食べ続けると良い」だけの答えでした。皆さんも豆類のそれぞれの特性を調べておかれたら利用しやすいでしょう。

②キノコ類 キノコ類にはたくさん種類があります。一般に抗ガン作用があると言われ、昔から霊芝(サルノコシカケの一種)が有名です。他にもアガリクス、メシマコブ、カイジその他いろいろ研究され商品化されています。
日常的に食べ物として使われるシイタケもガンに効果があると言われますが、まだ研究は完成できていないようです。胞子から出るインターフェロンがガン細胞の発育を抑えるのでないかと考えられているのです。他にもシイタケにはビタミンB群やミネラルが多く含まれていて大切な健康食品の一つです。薬効としては血中コレステロール値を抑え、動脈硬化の予防にも役立つのです。肝臓を守る働きもあるので、疲れやすい人や、お酒や医薬品をたくさん飲む人はシイタケをたっぷり食べると良いのです。大切なのは肝臓を悪くするようなことをしないのが基本です。

王瑞雲(オウ ズイウン)
漢方内科医1940年神戸生まれ。小中校の成績は中の下。数学が苦手。日本医師国家試験を最年少で合格。東京大学付属小児科医局員研究生を経て東京都国立市に開業。聴診器一本に漢方と食養をメインとした診察スタイルで60年以上の診療経験。新聞コラム連載、著書多数。現在トロント在住。 Blog: https://ohzuiun.com/






