カナダ・オンタリオ州・トロント市のCOVID-19重要局面・6月のハイライト
6月中旬からようやく地域ごとに経済再開の第2ステージが解禁されたオンタリオ州。24日にはトロントのほかミシサガ、ブランプトンなどのピール地域でもついに解禁を迎えた。これによってレストランやカフェのパティオ営業やショッピングモール、美容室などの営業が再開された。トロント市では合計の死者数が1000人を超え、新規感染数は100人台の後半から200人前後となっている。
- 5月28日
- 歯科医、検眼医、マッサージ療法士、カイロプラクター、助産師などの医療サービスの活動再開が認められる。
オンタリオ州は29日が期限となっていた緊急事態下での措置を6月9日まで延長。新規感染数は383件。
- 5月29日
- オンタリオ州の高齢者介護施設のパンデミックに際し、支援に入っていた軍の報告書から壊滅的な実態が明白となる。
- 6月1日
- 新規感染数が404件。直近1週間で確認された新規症例数としてはもっとも高い数字を記録。
トロント・ピアソン国際空港は、送迎者の施設内立ち入り禁止、搭乗者・従業員のマスク着用を義務化。
- 6月2日
- オンタリオ州が緊急事態宣言を6月30日まで延長決定。地域ごとによる経済再開のアプローチを検討。
- 6月3日
- 新規感染数は338件。高齢者・介護施設での新型コロナ感染が255箇所で発生しており、80歳以上の死亡者数は、州全体の3分の2を占める。
トロント市、ストリートフードベンダーとアイスクリームトラックの営業を許可。
- 6月4日
- オンタリオ州、コテージやキャビン、B&B、ロッジなどの短期レンタルの営業再開を発表。
- 6月5日
- カナダ統計局、5月は29万人の雇用増加だが、失業率は過去最高の13・7%に上昇と発表。カナダの2月の失業率は5.6%、3月は7.8%、4月は13%に上昇しており、2月から2倍以上に増加していることになる。
- 6月6日
- オンタリオ州、緊急事態命令(経済活動の制限等)を6月19日まで延長。
- 6月8日
- ダグ・フォード首相、地域ごとによる経済再開・第2ステージの解禁を発表。新規感染数は243件。
- 6月9日
- カナダ、緊急支援金の不正申請や受給は罰金や禁固刑などの法律の施行へ。
オンタリオ州、12日からチャイルドケアセンターおよびサマーキャンプの再開を決定。
- 6月10日
- 新規感染数は251件。大半をGTA(グレータートロントエリア)地域が占める。80%以上の患者が回復。
- 6月11日
- 新規感染者数は203件。4日連続で300件を下回る。
- 6月31日
- トロント市がLGBTQ+の祭典「Pride Parade」など6月末までの主要イベント等の中止を発表。
- 4月12日
- トロント市は、7月2日から公共交通機関TTCでのフェイスマスクの着用を必須とすると決定。
オンタリオ州は、トロントを含むGTHAエリアやナイアガラ、ウィンザーなどの地域以外で経済再開の第2ステージが解禁。
州全体では、10名までの集まりと収容人数を最大数の30%に制限した礼拝所の再開のほか、チャイルドケアセンターやサマーキャンプの再開も許可。
- 6月15日
- オンタリオ州の新規感染者数は181件。
- 6月16日
- カナダ政府、緊急対策支援金CERBを8週間延長へ。これにより対象者は、最大6ヶ月間(24週間・週500ドル)1万2000ドルが給付される。
カナダ、米国の国境閉鎖措置を少なくとも7月21日まで延長すると発表。米国で新型コロナの第2波の傾向が見受けられていることを懸念。
- 6月17日
- オンンタリ州政府、緊急事態命令(緊急事態下での規制等)を6月30日まで延長すると発表。また、30日が期限となる緊急事態宣言を7月15日まで延長する見通し。
- 6月18日
- トロント市で合計死者数が1000人を超える。
- 6月19日
- オンタリオ州が新型コロナ感染管理のスマホアプリ導入を発表。
エアカナダはカナダ国籍、永住権保持者、その家族などすべての乗客に対して成田空港での搭乗手続き時に渡航可否の確認をカナダ国境サービス庁に行うと発表。
ナイアガラ地方など、トロント、ピール、ウィンザー-エセックスをのぞいて、経済再開の第2ステージが解禁。
9月からの学校再開に向けた計画が発表。
- 通常通りの授業再開
- 交代での登校と自宅オンライン学習の融合
- 自宅オンライン学習の継続
これらをベースに、各教育委員会が策定する見通し。
- 6月22日
- トロント市やミシサガ、ブランプトンなどのピール地域において24日から経済再開・第2ステージの解禁が発表。ウィンザーエセックスは引き続き第1ステージのまま。新規感染は175件。
トルドー首相は、エアカナダなど航空業界による国境の再開と隔離条件の緩和などの要求に対して、第2波を懸念している中での早期の国境再開を否定。
- 6月23日
- 新規感染者数がふたたび200件を超え216件と報告。初の20歳未満の死亡も確認。
- 6月24日
- トロント市やピール地域で経済再開・第2ステージが解禁。レストランやカフェのパティオ席での営業が認められるほか、ショッピングモールや美容室などでも営業が再開される。
オンタリオ州、緊急事態宣言を7月15日まで延長。
- 6月27日
- オンタリオ州、緊急事態命令を7月10日まで延長。
メンバー限定でトロント動物園が再開。