【日本滞在記】おいしいのに安い!地元の味に舌がうなる|#編集部ブログ
いよいよ日本を発つ日が近づいてきました。カナダに帰る前にどうしても食べたかったのが、幼い頃からよく食べに行っていた地元のラーメン屋です。「大宮ラーメン」という地元の人からすれば有名なローカル店だと思います。宮崎は九州ということで、やはり豚骨ラーメンが主要。大宮ラーメンも豚骨スープに細い麺というスタイルで、何十年とおいしいラーメンを届けてくれています。
カウンターの席に座ると、店員のみなさんが暑い中ラーメンを作ってくださっている姿が目に入ります。後ろからは、夏の甲子園を中継しているテレビの音。ああ、これが日本の夏だな、と思わせるような空間がそこにはありました。驚きなのはラーメンの値段です。1杯600円。安すぎる。私が小さい頃は500円だったようにも思いますが、今でも十分安いです。まずカナダではありえない値段ですよね。
いつも食べるのは、ラーメンと小さなおにぎり1個です。一口スープをすすると「あ、この味だ」と心がほっこりするような味を久しぶりに感じました。細麺で食べやすく、脇役のもやしのシャキシャキ具合がこれまた格別に良くて最高。あっさりしたスープに柔らかなチャーシューとおにぎりを一緒にほおばるのも幸せです。食べ終わるのがもったいないと思うほど、昔から変わらないラーメンに感動すら覚える時間でした。
カナダでも日本のラーメンを食べることができるとはいえ、やはり食べ慣れた思い出のラーメンの味は別です。きっとこの味が恋しくなる。次食べに来られるのは1年後か、はたまたもっと後か。いつになったとしても、また食べにくる日を楽しみにしたいです。
福島未来
ザ・文系なのにデータ分析を学ぶためトロントに留学に来た元新聞記者。宮崎県出身なので冬は大の苦手。趣味は映画鑑賞とK-pop!フィンチの韓国系カラオケ店によく出没します。将来の夢はデータジャーナリスト。