カナダで働く日本人たち 第14回目 鈴木 純子さん WellBe Holdings Limited
第14回目となる今回は、総合リスクマネジメント企業として世界各国で24時間365日体制での日系企業向け海外医療リスクマネジメントサービスを展開しているWellBe Holdings Limitedのグローバル・アラームセンター長兼北米事業統括アシスタントマネージャーとして働く鈴木純子さんにお話を伺った。
■ これまでのキャリア形成を教えてください
カレッジではホスピタリティ、トラベル&ツーリズムを専攻、その後は日本にて複数の電子機器メーカーから製造を受託するEMS(電子機器製造受託サービス:Electronics Manufacturing Services)業界で働いていました。当時勤めていた会社では、主に事務や海外からの出張者などのゲストサポート、社内通訳の仕事を任されていました。たまたま企業の本社がカナダ・トロントにあったことや学生時代のカナダへの留学経験を活かせないかと考えていたこともあり、入社しておよそ3年が経った頃に思い切ってカナダに行くことを決意しました。
■ 現在の仕事内容を教えてください
北米事業統括部の北米地区担当アシスタントマネージャーと、グローバル・アラームセンターのマネージャーを兼任しています。グローバル・アラームセンターのマネージャーの他、私は主に北米サービス立上げの責任者として海外企業との契約締結などを担当しています。日本で働いた際に培った、海外の方との商談の進め方や対応の仕方は、現在の業務で非常に役立っています。緊急アラームセンターのマネージャーとしては「思いやりのないリーダーからは、思いやりのあるスタッフは生まれない、思いやりのないスタッフからは親切な顧客対応は生まれない」をモットーに、社内外関わらず思いやりのあるチーム育成を心がけております。私自身、留学時の慣れない海外生活で困ったという経験がありますので、出来る限り海外で働く日本人の方々のお力になりたいという気持ちで業務に取り組んでいます。
■ パソナに登録されてみて、サポートやカウンセリングはいかがでしたか?
私はパソナに登録後すぐ、この仕事を紹介していただきました。ただ単に仕事を紹介をしてくださるだけではなく、就職後にはその後の勤務状況などをお電話にて確認していただいたりと、サポート体制が非常にしっかりしている印象を受けました。また、人事にかかわる業務を担当させていただくようになってからは、いろいろな情報を提供してくださったりアドバイスをいただくことがあり、とてもお世話になっています。
■ 今後の目標やキャリアの展望を教えてください
入社して来年で5年になりますが、フレキシブルに私の希望やアイデアを聞き入れてくれ、私の長所を伸ばしてくれるこの会社に心から感謝しています。会社から現在与えられている使命や果たすべき責任を今後も全うすべく、プレゼンテーションスキルの向上などこれからも自身のビジネススキルを磨き続けたいと考えています。またプライベートでは地域のボランティア活動へも積極的に参加して、ワークライフバランスの整った有意義な生活をしたいと思っています。
■ 鈴木さんと同じような境遇の中、カナダでキャリアを築いていこうと考えていらっしゃる方へ何かアドバイスをお願いします
私は日本で教えられてきた常識は、ここカナダで働く上でもとても大切だと感じています。例えば丁寧な対応を心がけたり、人に感謝することなど、カナダの企業であってもそのようなことは確実に評価されます。自分に自信を持ち、常にオープンマインド、ポジティブ思考で何でも挑戦してみるといいと思います。友人が教えてくれた“The worst answer is no.”という言葉がありますが、怖がっていては何も始まらないので「前進あるのみ!」という気持ちで頑張っていただきたいです。
鈴木さんの上司に伺いました 鈴木さんって、こんな人!
常務取締役 柳澤元彦さん:アジア在留日本人の医療サービスの仕事ですが、トロントで受電するケースは緊急案件や重大ケースが殆どであり、非常に神経を使う業務です。鈴木さんは、混乱・動揺する発信者に対して、冷静、丁寧かつ適切な案内をしてくれています。その結果、数多くの感謝のメールやお手紙をいただいています。昨年からは、その業務評価により、北米サービス立上げ責任者にまで担当を広げましたが、非常に前向きに取り組み、良い結果を出してくれています。今後も北米のみならずグローバルに活躍をし、体調に気をつけながら、持ち前の明るさと馬力でさらなる結果を求めていって欲しいです。