【本当のアイドルになりたい 2025年2月10日トロント公演決定!Adoプロデュースの5人組アイドル】「ファントムシータ」|特集「令和7年新年特別インタビュー」
現代アイドルの常識を覆し、レトロホラーをコンセプトに唯一無二の世界観を描く5人組アイドル「ファントムシータ」。Adoのプロデュースにより鮮烈なデビューを果たした彼女たちは、音楽とパフォーマンスで「恐怖」と「美」を絶妙に融合させ、観る者を魅了している。わずか半年で日本武道館ライブを成功させ、2025年には世界ツアーを予定し、2月にトロント公演を控えている。圧倒的な個性と独自の美学を武器に、グローバルで彼女たちが目指す新たな挑戦とは何か。ファンへのメッセージとともに語ってもらった。
日時: 2025年2月10日
VIP開場 17:00
一般開場 18:00
開演 19:00
VIPは終演後にハイタッチ会あり
https://www.ticketmaster.ca/event/1000615DECE04B50
Adoさんからは歌唱技術だけでなく、私たちの表現をどうしたらもっと引き出せるかという視点でアドバイスをしてくださるのが凄く印象的
ーカナダにはまだ「ファントムシータ」、そしてメンバーのもなさん、美雨さん、凛花さん、灯翠さん、百花さんを知らない方もたくさんいると思います。月並みで恐縮ですが最初にファントムシータそして皆さんの自己紹介をお願いします。一人ひとり「ファントムシータ」に加入するまでの道のりや、それぞれが持つ特別なバックグラウンドについても触れてください。
百花: メンバーカラー水色の百花(もか)です。私はオーディションを受ける前、小さいころから歌とダンスが凄く好きで習っていて、アーティストやアイドルになる事を夢見て練習していました。オーディションに応募したのは、夢だったアーティストやアイドルになりたいというのもありましたし、ずっと尊敬しているAdoさんがオーディションを開催するという事、歌唱力だけではなく、曲や歌詞の雰囲気が伝わってくる表現力に惹かれていたので、私もそういうアーティストやアイドルになりたいと思っていたからです。
凛花: 紫色担当の凛花です。私も小さいころから歌とダンス、音楽が凄く好きで、ダンスは小さいころから習っていて、ずっと音楽に携わる仕事に就きたいと思っていました。高校生になって進路を決める時に、どうしてもアイドルやアーティスト以外にやりたいお仕事が見つからなくて、そんな進路に迷っていた時にニュースでAdoさんプロデュースのアイドルのオーディションを見て、これに賭けるつもりで受けました。
美雨: 白色担当の美雨です。私は小さいころからボーカロイドという文化が凄く好きで、ずっと聴いていたんですけど、そこでAdoさんがアイドルをオーディションするとなって、私は皆のようにダンスや音楽はやっていなくて未経験だったのですが、将来の不安がある中でも生きがいを見つけて好きなことで生きていきたいと思い応募しました。
灯翠: 緑色担当の灯翠です。私はファントムシータになる前に色々な経験をしてきたのですが、その中でも自分の居場所が(こことは)違うなといつも感じていて、これから先どうしようと思った時に、このAdoさんのオーディションを見つけて、コンセプトがレトロホラーという事で、私自身ホラーが凄く好きなので、このコンセプトでアイドルなんだったら、もしかしたら自分の居場所になるのかもしれないと思って、希望をかけて応募しました。
もな: 桃色担当のもなです。私は今まで普通の高校生でしたが、些細な事でこのアイドルオーディションを知って応募させていただいたのですが、アイドルになりたかったという夢を胸に秘めていたこともあり、審査が進んでいくにつれ、特に合宿とかで自分の中にある思いが溢れてきて、それを胸に今アイドルをさせてもらっています。
ーグループ内での役割分担や、それぞれの個性が楽曲やパフォーマンスにどのように反映されていると思いますか?
もな: 特に歌や表現で担当というのはないのですが、私生活の担当みたいなのはあるのかな?表現力という意味では、コンセプトはあるのですが、それぞれこの歌はこういう意味だよねというのはあって、それをブラッシュアップしています。同じ題材を取り扱っていても、それぞれの色があるし、それぞれの表現、表情が全く違うので、そこにも注目してもらいたいです。
モーニングコール担当: 凛花
ホラー布教: 灯翠
事務作業: もな
食べ物情報: 美雨
保健委員(歯磨き): 百花
ーこれまでの活動においてメンバー間で互いに影響を与えあったエピソードがあれば教えてください。
もな: レッスンの時に動画を撮ってもらうことが多く、ダンスが全員揃っているかなどを見るためでもあるんですが、ちょっとした表情を見た時に、何を考えてこういう表現になっているのか気になり実際に聞いてみたりします。ダンスの技術面でも、どうやってやるのか相談したり影響をたくさんもらっています。いつもありがとうという気持ちです。
美雨: ハイネ(武道館公演)の直前が特にそうだったのですが、私たちが大事にしている表現の壁にぶつかった時に、よく話し合いをするんです。そこで曲の解釈などで私が考えもつかなかったことをメンバーのみんなが言ってくれたりするので、凄く影響を受けています。
ー「ファントムシータ」のステージ演出や衣装には独特の美学が感じられます。それらはどのようなインスピレーションから生まれ、メンバーの皆さんも意見を反映させているのでしょうか?
灯翠: MV衣装の話になるのですが、有難いことに毎MVごとに衣装を新しくしていただいていて、同じ系統なのですが、メンバーごとにそれぞれ違う、その子にあう衣装を作ってもらっています。フィッティングの時に、小物などをみんなで見ているのですが、私自身がそういうのが好きなので、小物や色に関して細かく意見を取り入れてもらっています。演出もステージの照明の色だったり、曲にあったものを毎回考えてくださっていて、スタッフの皆さんにも感謝しかないです。
ーメッセージ性や感情の深さで知られるAdoさんがプロデューサーですが楽曲にはどのようなテーマやメッセージが込められていると思いますか?また、Adoさんのプロデューススタイルで特に印象的だったエピソードや彼女とのコラボレーションを通じて得た最大の学びは何ですか?
もな: レコーディングの時に同席してくださって、歌いながら(Adoさんから)アドバイスを頂くという形なのですが、受ける前は技術面ばかりなのかと思っていたのですが、表現の部分で教えて頂くことが凄く多いです。例えば、私は自分のパートだけ見て、凄く強い表現にしようと思っていたのですが、全体のバランスを見て、ここは一旦引いて、寂しい表現にしようとか、自分の表現にプラスして、こうしたらもっと良くなるというのを、表現を元に技術も一緒に教えてもらっています。私たちの表現をどうしたらもっと引き出せるかという視点でアドバイスをしてくださるのが凄く印象的です。私たちも高い熱量で楽曲と向き合っていますが、それと同じくらい、もしくはそれ以上に楽曲に向き合ってくださっているのが嬉しく、毎回レコーディングは楽しいです。
皆さんを私たちのいるファントムシータの世界に引き込みたい
ーデビューからわずか半年余りで初めての世界ツアー「Phantom Siita 1st WORLD TOUR “Moth to a flame”」を開催することが決定しました。世界進出について皆さんのお気持ちをお聞かせください。
もな: 初めてのワールドツアーで正直初めて聞いた時は驚きましたし、不安ももちろんあるのですが、世界のハイネ*の皆さん、今まで画面を通して応援してくださっていた皆さんに直接お会いできる貴重な機会なので、私たちも全力でパフォーマンスをして、日頃の感謝を伝えていきたいと思いますし、私たち自身も武道館での私たちを超えて、もっとレベルアップして成長していきたいと思っています。
ー海外ツアーでは、言語や文化の違いを超えて自分たちの作品を届けることになりますが、グローバルな舞台で特に意識している表現や工夫はありますか?
灯翠: 海外の方は言語が違うので、顔の表情や言葉だけではなく、感謝や思いを伝えられるように意識をしています。
ー皆さんの中で海外もしくはカナダに住んだことがある方はいらっしゃいますか?カナダまたはトロントの印象をお聞かせください。
もな: 住んだ事や訪れた事はないのですが、留学生が多い印象があります。私の周りのコミュニティーで凄く海外に行く人が多くて、留学先としてカナダに行って、帰ってきた時に留学生も多く、温かい人が多いという話を聞きました。どこの国の人でも住みやすい環境なんだろうなと思っています。凄く行ってみたいと思っていたので、今回行けることになって凄く嬉しいです。
ーカナダでの公演に特別な意味や期待を感じていますか?トロントのファンに向けてどのような体験を提供したいと考えていますか?
もな: 劇場型といいますか、私たちが曲に憑依して、のめりこんでパフォーマンスをしているので、皆さんを私たちのいるファントムシータの世界に引き込めたらなと思っています。会場丸ごとファントムシータ色に飲み込めたらと思っているので、身を任せてのめりこんでいただけたらと思います。
ーカナダの観客が「ファントムシータ」を通じて日本文化のどの側面を感じ取ってくれることを期待していますか?
もな: やはりレトロな部分なのかなと思います。80年代の音楽が海外でも人気だと思うんですが、今回は80年代レトロをテーマとしたセットリストになっているので、幅広く楽しんでいただけると思いますし、ただレトロなだけではなく、そこにファントムシータらしさを加えたレトロホラーというコンセプトで、80年代レトロをファントムシータ色で伝えられたらと思っています。懐かしさ、美しさの中にある恐ろしさを体感していただけたら嬉しいです。
ーこれまでの発表曲の中で、特に海外のファンに聴いてほしい楽曲はどれですか?また、その理由は?
美雨: 「ゾクゾク」という曲なんですが、ソロパートが多くて、個々の個性や表情が出た歌い方が際立っている曲です。昭和的なメロディーや、キャッチーな振付があり、耳にも残りますし、日本の文化も感じてもらえるのではないかと思っています。
ーカナダやトロントのファンに向けた、特別なメッセージをお願いします。
美雨: カナダ、トロントに行ける事をとても楽しみにしていますし、ライブで皆さんにお会いできる事も凄く楽しみですし、カナダの美味しいご飯、街並み、景色を私たち全員で行って楽しみたいと思っています。
アイドルという言葉に相応しいような、手の届かないような、触れたくても触れられないような存在のアイドルというものを突き詰めていきたい
ーそれぞれが音楽活動を通じて個人として達成したい目標や夢は何ですか?グループ活動とどのようにバランスを取っていますか?
もな: まだ半年ほどですがアーティストとして活動するなか初めてのワンマンライブを経て、自分の中で抱いていたイメージが凄く変わってきています。人前に立つということ、目立つことが好きだったというのがあるんですが、そういうためだけにステージに立つんじゃないんだなと深く実感して、自分を見せるためだけじゃなくて、ハイネ(武道館公演)でいただいた声とか、ステージの景色が深く心に刺さりました。ファントムシータの楽曲は、あまり寄り添って励ますというタイプの曲ではないと思うのですが、私たち自身に希望を感じてくださっているファンの方が多いと実感していて、私たちの存在や活動が誰かのちょっと人生においてのプラス要素になるというのを有難く感じています。世界も、国境も関係なく、音楽を通して一人でも多くの人にプラスの要素を与えられたらと思っています。
灯翠: 私はもともと音楽が凄く好きだったのですが、好きなアーティストの曲を聴いていると、自分らしく生きていていいんだなと思えてきます。私も今、ファントムシータとして活動している中で、誰かの居場所、心のよりどころになれるアーティストになりたいと思っています。また、私個人の拘りなんですが、私の好きなアイドルの方がファンのことを一対一で見てくれて、メッセージが自分に届いていると思っているので、私もファンの方一人ひとりに語り掛けるような言葉遣いだったり、ライブでも含めて一人ひとりを見て伝えられるような、そういうアーティストになれたらと思っています。
美雨: 個人の目標は、歌やダンスはもちろんですが、私は小さい頃から表現や演技に興味があり憧れていたので、今はファントムシータで自分の世界観で表現して、それを皆が受け取ってくれて、励まされたよとか、感動したよという声が届いたり、メンバーからここが良かったと言ってもらえたり、先生にも私の世界観や表現を認めてもらえることが凄く嬉しく感じています。それを通して、多くの人が元気になったり感じてくれるものがあると嬉しくて、それが今、私の生きがいになりつつあります。今後はもっと自分の表現力を磨いていきたいです。
凛花: 私も、もなと同じくハイネ(武道館公演)を通して、アーティストやアイドルの印象が変わりました。昔は、アーティストというのは、孤独ゆえの個性みたいなものがあると思っていたのですが、そんな事はないんだなと最近気づきました。デビューしてから、本当に沢山の方に支えられて、ハイネのみんなからも私たちに支えてもらっているとか、ありがとうという言葉をかけてもらって、本当にたくさんの人に支えられて支えてという素敵な関係が出来ているのだと思っています。私はこの関係をもっと多くの人と共有したいです。
百花: 私は凄く音楽が好きで音楽に救われた事も何度もあります。この活動をしていく中でも、ファンの皆さんにコメントを頂いたり、ライブでペンライトを振ってくださっていたりと一つ一つのことが私の活力になっています。そういう応援してくださる皆さんに、私たちは自分たちの音楽やパフォーマンスを通してもっと感謝を伝えていきたいなと思っています。
ー「アイドル」という枠組みを超えたアーティスト性や創造性をどのように追求していますか?自分たちが考える理想のアイドル像とは?
もな: アイドルという枠組みを超えたというより、私たちは〝真のアイドル〟というものを目指していて、アイドルという言葉に相応しいような、手の届かないような、触れたくても触れられないような存在のアイドルというものを突き詰めていきたいと思っています。表現力が武器だったとしてもアイドルですし、私たちの武器はアイドルとは真逆かもしれないのですが、私たちのことを真のアイドルだと言ってもらえるように、アイドル業界でこのレトロホラーというコンセプトを大事にしながら歌唱力や表現力を磨いていけたらと思っています。
ーファンと一緒に築きたい未来の「ファントムシータ」の姿を教えてください。また「ファントムシータ」として今後目指している未来像や、海外でさらに挑戦したいことがあれば教えてください。
美雨: 私たちが初めてワンマンライブをさせていただいたのがつい先日なのですが、そこで感じたのが観客の皆さんを前にすると表現力も高まるし、気持ちも高まります。海外はミュージカルや音楽、演技の文化が盛んなので、色々な違う文化を取り入れて、私達の表現力や歌唱力をパワーアップさせていきたいと思っています。
メンバー: もな、美雨、凛花、灯翠、百花
レトロホラーをコンセプトに活動する5人組のアイドル。Adoがプロデュースを手がける。現代のアイドルを「蝶」とするのなら、ファントムシータはそんなアイドル業界にとっては異端な存在である「蛾」。怖いとわかっていても手を伸ばしたくなるような、恐ろしくて、美しい。「アイドル」という言葉に相応しいアイドルになって欲しいという願いが込められている。誰かにとっては新しく、誰かにとっては懐かしい。本当の日本のアイドルがここにいる。