TORJA読者旅行記#43
#043 アイスランド
今月のレポーター 高村奈津美 さん
オーロラと犬ぞりだけじゃ物足りない!観光もしたい!大自然を満喫したい!普段なかなかできない体験をしたい!こんな欲張りな私たち夫婦が選んだ旅先は、アイスランドでした。
首都レイキャビークとアイスランドの暮らし
レイキャビークのダウンタウンは、歩いて1時間ほどで1周できてしまうほど小さい街なのですが、住む人皆が家族のような、なんとも温かい雰囲気があります。私がこの街で1番気に入ったことは、水道です。普通の蛇口の「水」からはおいしい天然水が、「お湯」からは天然硫黄泉が出てくるのです。この硫黄泉が、お肌つるつる。お化粧をするのがもったいないほど!アイスランドは火山の国なので、熱源はほとんど地熱、水は地下水、暖房設備も温泉の熱を利用するという、エコ先進国なのです。アイスランドは魚介類、パン、乳製品がどれも新鮮でおいしい!何を食べてもおいしいのですが、なんせ物価が高い‥。普通のサンドウィッチは1000アイスランドクローナ(1000円)ほどかかります。
人生に一度は、アイスランドの大自然!
なんといってもアイスランドの魅力は、大自然です。滝、氷河、火山、星、オーロラ、そして温泉。私たちは南アイスランドを周る1泊2日のツアー、氷河ハイキング、ゴールデンサークルを巡るツアーに参加しました。南アイスランドツアー初日は滝三昧! Seljalandsfoss(セリャランスフォス)、 Skógafoss(スコゥガフォス)など、4つの滝を巡りました。それぞれの魅力を存分に書きたいところですが、書ききれないのでどうぞ画像検索してください‥。2日目は氷河三昧!ここで訪れた氷の洞窟(Ice Cave)は、人生に一度は見ておきたい絶景です。これは、数千年前にできた氷河が地熱や夏の気温によって溶け、冬また凍ることで形成される、青く、美しく、静寂な洞窟なのです。まるでガラスのように透明な青い氷壁と、その中に閉じ込められた数千年前の空気にため息がこぼれてしまいます。流氷が見られるGlacier Lagoonでは、青く巨大な氷の塊が、大きな音を立てて崩れる場面が間近で見られます。
氷河ハイキング&クライミングツアーは、ハイキングの軽やか・爽やかな響きには似つかわしくない、本格的な登山装備を身に着け、吹雪の中の道なき道をザックザクと歩きました。現地ガイドがスティックを地面に刺しながら、「ここには深~いクラックがあるから、絶対に足を踏み外さないでね~。」なんて笑顔で言うので、恐る恐る歩きましたが、意外にもとってもわくわくしました。15メートルほどの氷壁をロープとツルハシを使って登るアイスクライミングでは、滑り落ちる恐怖と高さの恐怖に打ち勝ち、命綱を信じてひたすら氷壁を上ると、ヴァトナヨークトル氷河の絶景が目前に広がり、それは上りきった人にだけ与えられるご褒美のようでした。
ゴールデンサークルツアーは、有名なストロックル間欠泉と大地の裂け目、Gullfoss(グトルフォス)滝に行きました。火山活動によって最大30mも吹き上がる水や、アメリカ大陸とヨーロッパ大陸のプレートの境目、氷河と火山活動がもたらす荘厳かつ美しい滝。私たちが住む地球が長い間積み重ねてきた軌跡に触れ、哲学的な想いに耽ってしまうのでした。
アイスランドのオーロラ
オーロラを見るならアイスランドがオススメです!理由は、ダウンタウンから見られるということ、夜の早い時間に出るので、翌日もめいっぱい遊べるということ、そして万が一運に恵まれなかった場合でも他に見所が満載であるということです。初体験のオーロラでしたが、感動のあまり、つい手を合わせて拝んでしまうほどでした。
旅の疲れは温泉で癒す
最終日は夕方のフライトまで、朝からのんびりブルーラグーンの温泉で過ごしました。温めのお湯ですが、長時間浸かっているにはちょうどいい温さ。私たちは白い泥パックをしながらワインを飲み、旅の思い出を語り合うと共に、夏にアイスランドを再訪する計画を立て始めたのでした。
最後に、旅の手配から細かい相談まで、親身に乗ってくださったIACE TORONTO支店の皆様に心より感謝申し上げます。
トラベルレポーター募集中!
トロントに在住の方でカナダ国内・国外問わず旅行に行かれた方、TORJAでレポートを書きませんか?ご応募、お問い合わせはこちらから → shiohara@torja.ca