ラグビーワールドカップ2019年レセプションにてウェブ・エリス・カップ披露(伊藤恭子・在トロント日本国総領事公邸にて開催)
世界三大スポーツイベントのひとつであるラグビーワールドカップ。今年日本で開催予定のラグビーワールドカップ2019年(以下、RWC2019)は、今年9月20日から11月2日に掛けて開催される予定である。3月28日、RWC2019に向けたレセプションパーティーが伊藤恭子・在トロント日本国総領事公邸にて開催され、ラグビーワールドカップの毎大会の優勝国・地域に渡されるトロフィーであるウェブ・エリス・カップが披露された。同イベントにはカナダを代表するラグビー選手やスポーツ界の代表者達が姿を見せ、参加者のワールドカップへの関心を高め、訪日への関心を喚起する機会となった。
RWC2019は日本で開催、アジア初の開催
今年日本で開催されるRWC2019は、記念すべきアジア初の開催となり、ラグビー伝統国以外での開催も初となる。世界中のラグビーファンの訪日が見込まれるRWC2019だが、来年開催される東京オリンピック・パラリンピックの前年ということもあり、相乗効果が期待されている。開会式および開幕戦は、東京スタジアムで開催され、決勝戦および閉会式は横浜国際総合競技場で行われる。トーナメントは全国の12都市で44日間に掛けて開催され、都市だけではなく、地方においても大きな経済効果が期待されている。
レセプション冒頭では、RWC2019を案内する映像、及び観光ビデオが上映された。ラグビーカナダ代表会長のティム・パワーズ氏が挨拶に立ち、伊藤恭子総領事とRWC2019のスポンサー、そしてラグビーカナダ、ラグビーオンタリオの代表者に感謝の意を述べた。
パワーズ氏の挨拶に続き、伊藤恭子総領事は日本で開催されるRWC2019に関して、「日本はカナダを含む世界各国の選手を迎えることを心待ちにしている」と述べ、「日本とカナダは違うプールだが、どちらの国も応援して欲しい」とゲストに呼び掛けた。今年5月1日の新天皇即位に伴う改元について、「日本は新しい時代が始まる」と説明し、今年6月28日と29日に大阪で開催されるG20、そして8月28日から8月30日に掛けて横浜で開催される第7回アフリカ開発会議(以下、TICAD7)に関しては世界中の人々の訪日が見込まれるとして、日本独自の「おもてなし」の精神を見せる年になるだろうと述べた。
RWC2019では、東日本大震災で発生した津波で甚大な被害を受けた、岩手県の釜石市の鵜住居復興スタジアムでもトーナメントが開催される。伊藤恭子総領事は、釜石市について「(釜石市は)国内と国外から得た、被災後の復興支援に対して多大なる感謝を表すだろう」と述べ、レセプション参加者へ東北地方の復興を見届けるため、釜石市を是非訪問してみて欲しいと述べた。更に、RWC2019は日本各地の魅力を学ぶ機会になるだろうと言及し、「カナダのチームが訪れる日本各地の地域は、それぞれの魅力があるだろう」と述べた。
伊藤恭子総領事は、このレセプションが参加者にとって、友人や知人、家族とRWC2019に関して話すきっかけとなり、訪日への関心を喚起する機会となることを願うと述べ、挨拶を締めくくった。
ラグビーカナダ代表会長のパワーズ氏は、伊藤恭子総領事への感謝の意を述べた後に、「日本にとって、今年と来年はRWC2019だけではなく、G20とTICAD7、そしてオリンピック・パラリンピックも開催され、とても重要な年となることだろう。素晴らしい年を共に体験できることを楽しみにしている」と述べ、ラグビーカナダを代表して日本へ幸運を祈り、伊藤恭子総領事に贈り物を手渡した。
パワーズ氏のコメントに続き、カナダ・ラグビー界を牽引したアル・シャロン元ラグビー選手は、乾杯の挨拶を行った。シャロン氏は「このような素晴らしいイベントに参加でき大変光栄である」と述べ、ウェブ・エリス・カップに関して、「ここまで近づいたことは初めて」と述べ、招待客の笑いを誘った。挨拶の後は、和食や日本酒が振る舞われ、ラグビーワールドカップへの関心を高める機会となった。