コロナウイルス に関する不動産の動きとQ&A|そこが知りたい!不動産のプロが教える賢いカナダライフ【第26回 】

 コロナウイルス(COVIT-19)による影響がトロントでも日ごとに大きくなり、皆さんも色々とご心配の日々を過ごしていることと思います。今回は現在のコロナ ウイルスの状況を踏まえたオンタリオやトロントの不動産協会の動きや、皆さんからご質問いただいた内容についてシェアしたいと思います。

OREA(Ontario Real Estate Association、オンタリオ不動産協会)の発表によりますと、不動産取引の多くは直接的接触があることに鑑み、リアルター及び売主・買主をはじめとする顧客等、不動産取引にかかわるすべての人々を対して「Social Distance(社会的距離)」を保つように呼び掛けています。また、TRREB(Toronto Region Real Estate Board、トロント地区不動産協会)より、コロナウイルス感染拡大防止のため、不動産取引に関して次の指示が出されました。

1.オープンハウスの開催中止を強く推奨、ショーイングも強要なし

オーナーが家を売却したい際には、週末などに「オープンハウス」と呼ばれる不特定多数の人に向けた物件内覧会を開きます。通常オープンハウスの看板を見た近所の人や購入物件を探している買主、エージェントなどがその情報を聞きつけて訪れますが、このオープンハウスをしばらくの間開催しないよう呼び掛けています。また、不動産取引には物件のショーイング(物件内覧)が前提となりますが、このショーイングを強要しないとの見解を示しています(もしショーイングが行われたとしても不動産協会からペナルティを受けません)。

2.リアルターによるオンライン活用の呼びかけ

ショーイングやオープンハウスができない代わりに、ビデオやバーチャルツアーなどオンラインを活用した物件紹介やマーケティングの活用を呼び掛けています。またできるだけ、リアルターと顧客の直接接触を避けるよう工夫することを推奨しています。

3. 顧客への来加前の滞在地に関する質問と確認

多くの人と出会う機会のあるリアルターにとって、顧客の安全と健康を守るため、直接的な接触を行う顧客には直近2週間の滞在国や自己モニターや隔離の実施の有無について確認することを促しています。

4.2mの距離を保つ

面談やショーイングなど直接的な接触がある場合には、カナダ保健省のガイドラインに基づき、お互いに2mの距離を保つことを勧めています。もしリアルターや顧客にコロナウイルス感染の疑いのある症状がある場合には隔離措置を行い、メールや電話等間接的な方法で連絡を取り合うよう指示しています。

5.感染症状が出た場合の通知

オープンハウスやショーイングの実施後2週間以内に、リアルターまたは顧客にコロナウイルス感染の疑いのある症状が現れた際には、すぐに相手に伝えます。連絡を受けた人は自分が他に直接接触した相手にも連絡をして状況を伝えます。

6.ショーイングの際の注意点

  • 各物件を見た後には、できるかぎり手の消毒を行う。
  • ドアノブなど多数の人が触る箇所に触れた際には、ウェットティッシュなどで手を拭く。
  • 物件内見中には、できるだけ部屋の中の物に触らない。
  • できるだけ部屋や同じ場所の中にいる人の数を少なくする。

お客様からのお問合せ

Q コロナウイルスの影響で日本本社から帰国命令が出てしまいました。契約を更新したばかりですが、どうしたらいいでしょうか?

とにかく状況をすぐにオーナーに伝え、早期解約してもらえるように交渉しましょう。現在の状況においては、オーナーも理解を示してくれる人が多いと思いますが、一方で、オーナー側も新たなテナントを見つけることが難しい状況なので、2か月などのペナルティを求められる可能性が高いと思います。

Q ショーイングのリクエストを受けたけれど、知らない人を入れたくない場合は断ってもいいでしょうか?

通常テナントは、入居候補者への内覧についてオーナーから24時間以上前の通知があった場合は協力することが求められていますが、現在の状況において、実際に内見を断るテナントのケースも出ています。一方、オーナーも内見してもらえないと借手が決まらず困ってしまうのも事実です。例えば何曜日の何時から何時までのみ、と内見可能な時間帯を限定してオーナーに伝えることも一つの方法かと思います。

Q 大学なども閉鎖になってしまったため、事態が落ち着くまで契約中の部屋を残して日本に一時帰国しようと思いますが、どうしたらいいでしょうか?

もし不在期間が長くなることが予想される場合、オーナーの同意のもと知り合いや友人にサブリースとして貸し出すことはできるかと思います。もしサブリースをしないけど空室にすることが心配な場合、弊社が空室管理やハウスシッティングを請け負うことも可能です。

Q 部屋は解約してしまったけれど、赴任時期のめどが立たず短期賃貸できる物件を探しています。

弊社の短期サービスアパートはじめ、トロントには専門の短期サービスアパートやキッチン付ホテルがありますので、そちらを探されることをお勧めします。短期サービスアパートは通常マンスリー契約が多いですが、ウィークリー契約可能な物件もあります。弊社でもお客様のご希望に合わせて短期物件のお探しをお手伝いいたします。

お引越しシーズンとも重なり厳しい状況が続いていますが、一日も早い終息を祈りつつ、皆で乗り切っていけるよう頑張りましょう!

弊社では、契約に関するご相談、ハウスシッティング、短期サービスアパート探し等も承っております。売買、賃貸、管理など不動産に関するお問合せについていつでもお気軽にご相談ください。

※本文は3月21日現在時点に基づき作成いたしました。

スターツコーポレーション 増田利加

Starts Realty Canada, Inc