学区と学校手続きについて|そこが知りたい!不動産のプロが教える賢いカナダライフ【第102回】
今回は、お子さんのいらっしゃるファミリーにとって住宅選びの大事なポイントとなる学区と学校手続きについてお話したいと思います。
学校は大きく分けて公立と私立があります。私立には共学、男子校、女子校があり、小中高一貫校もあれば高校のみの学校もあります。
オンタリオ州における公立学校は、主に一般公立校とカトリック公立校、フランス語系などに分かれます。一般的に小学校はElementary School(PS)、中学校はMiddle School(MS)、高校はSecondary School(SS)またはHigh Schoolと呼ばれますが、Elementary Schoolは小・中両方を意味するケースもあります。また高校はCollegiate Institute(CI)と呼ばれる学校もあります。
学年は幼稚園(JK・SK)、小学校(G1~G5)、中学校(G6~G8)、高校(G9~G12)の14学年となります。小学校(幼・小)と中学校が分かれているのが一般的ですが、小中一貫校もあり、小中それぞれの学校に通う兄弟姉妹がいるファミリーにとって人気です。学年の分け方は4月~3月の日本や9月~8月のアメリカと異なり、1月~12月となります。そのため、出生年によって次のように学年が決まります。
日本のように役所に届ける住民票システムがないため、公立学校に通う場合には住所に応じて通学する学校(学区)が決まっています。越境入学は教育委員会が認める場合を除いて基本的には難しいと言われています。そのため、ランキングの高い高校に通うことができる住宅は賃貸マーケットの好不況にかかわらず、売買価格や賃料が下がりにくい傾向があります。コンドミニアムの場合には駅近物件と同じようにランキングや評判の良い学校に通える物件は常に人気があります。
各エリアの教育委員会

住宅を借りる際、その物件の住所の指定校はどこになるのか、必ず事前確認が必要です。トロントGTAエリアでは、主に次のように各地区の教育委員会があり、住宅の住所に応じた学校について各教育委員会のホームページで確認することができます。
- Toronto District School Board(TDSB): トロント市
tdsb.on.ca - Peel District School Board (PDSB): ミシサガ市・ブランプトン市
peelschools.org - York Region District School Board(YRDSB): リッチモンドヒル市・マーカム市・ニューマーケット市・ヴォーン市他
yrdsb.ca - Halton District School Board (HDSB): オークビル市・ミルトン市他
hdsb.ca - Simcoe County District School Board(SCDSB): バリー市他
scdsb.on.ca
住所に応じた学区の確認について

例えばトロント市の場合、前述のトロント地区教育委員会(TDSB)の「Find Your School」というページで確認できます。各教育委員会のサイトで「Find Your School」「Find My School」という項目がありますのでご確認ください。

住所に応じた指定の学校を知りたい場合、「By Home Address」の方で住所のストリート名と番地を入力すると当該住所に応じた指定の小学校・中学校・高校が確認できます。行きたい学校と具体的な住所が決まっていて、その学校に通えるかどうかを確認するためにはこの方法でご確認ください。

例えば「33 Empress Ave, Northyork」と入力した場合、当該住所の応じた小中高の指定校が表示されます。

通学したい学校は決まっているが物件は決まってなく、どの範囲のエリアで物件を探したらよいかを確認したい場合、「By School Name」の方で検索します。学校名を入力すると学区の境界線範囲についてMAP(Map Boundaries)を確認することができます。次は例として、エグリントンにあるノーストロント高校(North Toronto Collegiate Institute)の学区MAPとなります。
学校手続きについて
住所が決まった後の学校の入学手続きは主に次のステップとなります(トロント市の場合)。
- TDSBホームぺージの「Register Kindergarten-Grade 12 for 2026-2027」からアカウントを作成し登録→登録完了のメールが届く。
- 学校より電話が入る。※数日しても連絡がない場合は学校に電話する。
- 所定の日に必要書類をもって学校へ行く。
□ パスポート(親・子供)
□ ビザ関連書類(ワークパミット、ビジターレコード等)
□ 住所証明書類(賃貸契約書、テナント保険証明書、公共料金の請求書、インターネット契約書等)※運転免許証、ヘルスカード、クレジットカード明細、携帯電話の請求書は住所証明としては不可
□ 予防接種の記録
必要書類については、学校や個人の状況により提出物や手続き内容が異なる可能性があるため、学校へ確認する必要があります。また夏休みや冬休みの間は学校が閉まるため、手続きができない期間がありますのでご留意ください。
高校の場合には、入学手続きにはアセスメント試験(英語・数学)が必要なり、ガイダンスカウンセラーとの面談が必要となります。学校によって手続きのステップが異なるケースもありますので、事前に学校に確認されることをお勧めします。
数年間の居住を検討した際、お子様がどこの小学校に行き、その後はどこの中学や高校に行くのか、あるいは兄弟や姉妹がそれぞれどこの学校に行くことになるのか、ESLクラスはどのようなシステムになっているか、物件と学校が離れている場合にはスクールバスはあるのか、などについて物件選びの際に同時に候補となる学校に確認し、物件選ぶの条件について明確にされておく方が良いかと思います。
また高校の場合には、学年を下げて入学をすることはできるのか、どのようなESLクラスがあり進級タイミングはどのようになっているのか、卒業にはどのような英語や他の単位が必要になるのか、などについても事前に学校に確認されておくことをお勧めします。
ネット情報、学校への確認、知り合い・友人へのヒアリングなど、学区と物件選びには事前の情報収集と確認が何より大切です!
※お部屋探しや学校含め新生活セットアップに関する疑問・質問、ご要望についてお気軽にご相談ください!






