第34回 カナダ株の情報をどこで探す?|みらいのカナダ株式投資大作戦
今回は「カナダ株の銘柄分析をしたいな」と思った時に役立つものをいくつか紹介しますね。
そもそも「カナダ株の情報をどこで探せばいいのかな」と迷ったこと、ありませんか?
もし米国株であれば、日本語で読めるウェブメディアやSNSでの話題も豊富で、情報収集に困らないように思います。
一方、カナダ株の話題は限られていて、「そもそもどこから情報を探すのか…」と迷うことも多いのでは?と感じます。少なくとも過去のわたしはそうでした。
そこで今回は、カナダ株の情報をどこで集めるか、個人的によく使っているものをいくつか紹介しますね。
テクニカル分析に役立つ「TradingView」
最初に紹介するのは「TradingView(https://jp.tradingview.com/)」。TradingViewは、トロント総合指数の長期チャートを見たり、5大銀行の株価チャートを比較したりと、株価を使った分析に向いています。
最近では米国の経済指標も比較できるため、どんな経済下でカナダ株が強いか・弱いか、みたいな検討もできますよ!
セクター毎に分けられた銘柄のヒートマップを見る
「TSX Sector Performance Heat Map」
「TSX Sector Performance Heat Map」はカナダの有名企業をセクター毎に分類し、株価のパフォーマンスを赤と緑で示したヒートマップです。
あなたが 米国株に関心があれば、finvizのヒートマップ(https://
finviz.com/map.ashx)をTwitter等で見たことがあるかと思いますが、そのカナダ株版だとお考え下さい。
「TSX Sector Performance Heat Map」を使うとメリットは、カナダ株のどのセクターが強く、どのセクターが弱いのか、といった相場の傾向をつかみやすくなること。
ヒートマップの期間は1日、7日、30日、180日、1年間と5段階で切り替えられます。例えば1年間で大きく値を上げた企業、値を下げた企業が一目瞭然です。
財務情報を見る「gurufocus」
「gurufocus」は世界中の企業の財務情報を閲覧できる超強力なサイトです。
本来はサブスクリプション契約が必要…なのですが、各企業ページには「Also Trading in」という項目があり、USAを選べる企業ならばサブスクリプション契約なしに閲覧できます。
このサイトの強みは圧倒的な情報量。
類似企業との比較(Vs Industry)や、企業の過去の実績との比較(Vs History)点、さらには「GF Value」とよばれる独自の投資判断指標を提供しています。
デメリットはアカウント登録をしつこく勧めてくる点。これはご愛敬ということで(笑)。
自分でツールを作る方法もあります
最後に、プログラミング言語の「Python」を使って、自分でツールを作る方法も簡単に紹介します。
Pythonには米国株のバックテストなどに使える「yfinance」というライブラリがあります。銘柄の情報を取得するときに、ティッカー部分に「カナダ市場のティッカー.TO」と指定すれば、カナダ株の株価も取得できます。
例えば、ショピファイでしたら、「SHOP」と入力すれば米国市場の株価を、「SHOP.TO(カナダ市場のティッカー.TO)」と入力すればカナダ市場の株価を取得する感じです。
Pythonには魅力的なライブラリがたくさんあり、自分だけのオリジナルな運用に活用しやすくなります。プログラミングに関心をお持ちでしたら、試してみてください。
まとめ
というわけで、カナダ株投資で役立つサイトやツールの紹介でした。
ちなみに、米国株のバックテストなどでよく利用される「Portfolio Visualizer」もカナダ株のテストに使えます。より詳しい解説は、TORJAさんの公式サイトから過去の連載をご覧になってみてください。
ぜひ試してみてくださいね!