第42回 資産形成はできるだけ早く始めたほうが良い|みらいのカナダ株式投資大作戦
今回は「資産形成はできるだけ早くから始めたほうが良い」というお話を紹介します。
この話、要するに「時間を味方につけろ!」って話です。「時間を味方に」という話は、初心者向け投資本(インデックス投資本)にはよく書かれていて、勉強熱心なあなたもきっとご存じかと思います。ですが、ここでは改めて簡単な試算を例に、資産形成を早くから始めるメリットを一緒に見ていきましょう!ちなみに、本記事を書く上で、投資ブログ「氷河期ブログ」の記事「【良画像】40歳でリスク資産1000万円あれば老後不安オール解決」を参考にさせていただきました。
資産形成を早く始めたAさんと遅く始めたBさん
架空のAさんとBさんの2人を例に考えてみましょう。ここでは日本円で例示することをご容赦ください。
Aさんは現在40歳。仕事でバリバリ稼ぐ年齢ですが、ふと将来のお金が不安になり、投資を始めようと思い立ちました。
Bさんは現在50歳。今まで投資を始めるチャンスは何度かあったものの、そろそろ定年退職を意識する年齢になり、ようやく重い腰を上げました。
2人とも利回り5%相当を期待できる同じ投資信託を選びました(そういえば前回の記事で、カナダ株の長期パフォーマンスは6%前後だったと紹介しましたね)。
投資額も毎月6.5万円。積立期間は10年間で、残りの期間は追加投資せず運用し続けるとします。
さて、2人は65歳の時点でどのくらいのお金を持っていると思いますか?
Aさんの場合
Aさんの資産形成は、「40歳から50歳まで、年利5%相当の投信に毎月6.5万円を積み立て、50歳から65歳までの15年間は追加投資せずに運用だけを続ける」となります。
これを簡単な複利計算機で計算すると、3386万円になります。
40歳から50歳までの最初の10年間で1000万円になり、その1000万円は15年間の運用で約3倍超になります。
日本の価値で言えば、これだけの資産があれば、老後はまあまあ暮らしていける水準です。
Bさんの場合
Bさんの資産形成は、「50歳から60歳まで、年利5%相当の投信に毎月6.5万円を積み立て、60歳から65歳までの5年間は追加投資せずに運用だけを続ける」となりますね。
これを簡単な複利計算機で計算すると、1276万円になります。
50歳から60歳までの最初の10年間で1000万円になりますが、その後の運用期間が短く、5年間で1.2倍ほどしか増えません。
Bさんに退職金があればなんとかなりますが・・・年金不安のある日本ではちょっと心細い金額かもしれません。
ちなみに、Bさんが65歳時点でAさん同様に3000万円近いお金を手にするためには、50歳から60歳までに毎月15万円(Aさんの約2.3倍)の投資が必要でした。後から追い込むって大変なんですよね。
早く始めて「時間を味方につける」
この例は、早く資産形成を始めるほど、大きな資産を楽に作れる可能性を示しています。
AさんとBさんは投資したお金は同じでしたが、その後の寝かせた期間が違いました。
Aさんは1000万円を追加投資なしに3000万円以上に育てました。一方、Bさんは寝かせる時間が短いため、200万円しか増えませんでした。
ここから言えることが「時間を味方につける」なのです。
この結果をどう思いますか?
ちなみに、この手の話には「自分の経験やスキルに投資した方が高いリターンを得られる(から、金融商品への投資は後回しでよい)」と反論される場合があります。
たしかに、カナダでこの雑誌を手に取っているあなたにとっては、経験やスキルへの投資がより高いリターンを生むようにも思います。
一方で、投資でまとまったお金を得るためには、ある程度長い時間も必要です。
うーん、お金の割り振りで悩むところですよね!
ちなみに「氷河期ブログ」の街頭記事で最後に紹介されていたコメントを元に、記事を締めますね。
“過去を変えることはできませんが、今からどうしていくかは自分で決めることができます。
まぁ焦らずコツコツが良いんじゃないでしょうか。たぶん、続けているうちに自分にあったスタイルや目指す金額が出てくると思います。
さあ、一緒に頑張りましょうね!