第43回 カナダの金鉱株投資で一発逆転!?(できませんでした)|みらいのカナダ株式投資大作戦
今回は金鉱株(金(ゴールド)を採掘する企業の株式)の話をしますね。
え?そんな話には興味ない?まあまあ、カナダ株と言えば金鉱株ですから、ちょっと付き合ってくださいな。
金鉱株ってどんな印象を持ちます?
わたしはちょっと怪しい・・・というか、桃太郎電鉄(桃鉄)の「隠し金山」のイメージが強くて、「普段は赤字だけど当たると大儲け」みたいな、そんな印象を持っています。
カナダには大小さまざまな金鉱株があります。
金鉱株に投資できる商品のうち、特に有名なGDX(VanEck Gold Miners ETF ※米国上場のETF)は、なんと資産の約41%がカナダの金鉱株。カナダの金鉱株は世界的にも存在感があるんです。
というわけで、カナダならではの株式として、知っておくと役に立つ金鉱株。一緒にみていきましょー!
金鉱株とは?どんな時値上がりするの?
改めまして、金鉱株とは金鉱山からゴールド(純金)を採掘する企業の株式のこと。
特に有名なカナダ企業はBarrick Gold。ここ最近では、2020年にバフェットが買ったことで、日本人投資家の間でも話題になりました。
金鉱株はゴールドが値上がりした時に話題になります。ゴールドの価格が値上がりに伴い、金鉱株の業績改善が見込まれ、株が買われるためです。
最近のゴールドの上昇相場は2020年でしたね。2023年~2024年にかけてはアメリカの金融政策期待(利下げ期待)でゴールドも値上がりしやすい傾向にあります。
2024年、金鉱株にもチャンスがあるかも?
金鉱株 = ゴールドの値動きを増幅したようなもの
さて、金鉱株の値動きを理解する上で大切な点が、変動しにくいコストと変動しやすいゴールドの価格です。
金鉱株の採掘コストは「AISC(All-In Sustaining Costs)」という数値で示されます。AISCとは鉱山の探査から採掘、閉山までにかかるコストを求めたもので、基本的には変動しにくいものです。
一方、ゴールドの相場は毎日変動するため、金鉱株の業績もまた大きく変動します。
ちょっと簡単な例を紹介しましょう。例えば、AISCが1000ドルの鉱山があり、採掘されたゴールドを1500ドルで売れるとします。するとこの鉱山の利益は500ドルですね。
しかし、ここでゴールドの価格が2000ドルに値上がりすると、鉱山の利益は1000ドルと2倍になります。
この「コストはほぼ変わらないが、金鉱株の売上高が変動し、利益が急激に増大すること」が金鉱株の株価に大きな値動きをもたらします。
ゴールドが値上がりする時に金鉱株が話題になりやすい理由は、金鉱株の利益が急激に増えることで株価が大きく上昇しやすいからです。そのため、ゴールドの上昇相場をうまく使えば、金鉱株投資で大きなリターンを生み出せるかもしれません。
ちょっとは興味持ちました?
ゴールドの見通しさえ持っておけば、結構わかりやすいんですよね。
4年間長期投資したけどダメでしたw
というわけで、そんなわたしは金鉱株に4年投資中。見事に・・・含み損生活中です(あちゃー)
実は、金鉱株の話題、以前にも書いていました。その時、わたしこんなこと書いてたんです。
“筆者が調べたところでは、だいたい2年より短ければ金鉱株の期待値が高く、それ以上はゴールドの期待値が高い”
つまり、金鉱株には長期投資するな(投資は長くて2年以内)って書いてるんですよね。いやなんで、4年間も投資してるのよw
含み損に至った原因は、金鉱株の値動きの荒さが不利に働いたため(詳細は省きますが、レバレッジ系商品と同じ減価が原因です)。
ゴールドが最高値を記録した2020年から2024年まで、GLD(米ドル建てゴールドETF)のパフォーマンスは-0.58%なのに対し、GDXは-26.54%(配当込み)でした。
ただ持ちっぱにするのではなく、まさに「ここぞ」という瞬間にだけ投資する。それが金鉱株のおもしろい部分であり、難しい部分でもあります。
わたしのような、投資して忘れてしまうような目移りしやすいタイプには向いてなかったですね、ってところで、今回はお開きにしようかと思います。いやー、次は一発逆転できるような相場が来てほしいですね。