【第49回】忙しい人のための資産形成法|みらいのカナダ株式投資大作戦
今回は「忙しい人のための資産形成法」を紹介しますね。あなたは今、忙しいですか?わたしは超忙しい。猫の手も借りたい。忙しい時って、どうしても将来のお金のこと、つまり資産形成のことは後回しになりがち。あなたがすでに資産形成を始めていればいいけども、「今は忙しいし、必要ないから後で」と後回しにするケースもあると思うんです。しかし、資産形成を後回しにすると、将来困ったことになるかも…。例えば20年運用して50万カナダドルの資産を作るのと、たった1年間で50万カナダドルの資産を作るのでは、難易度がかなり異なります。もちろん後者が難しいですよね。
つまり、忙しくても資産形成は早めに始めた方が良い。
でも、資産形成の勉強する時間もあまりないし、いったいどうすれば…というわけで、今回のテーマが「忙しい人のための資産形成法」です。結論から述べると、インデックスファンドを活用した、いわゆる「ほったらかし投資」をしようという話題を紹介します。具体的に言えば、VFV(Vanguard S&P500 index ETF)やXIC(iShares Core S&P/TSX Capped Composite Index ETF)など、よく分散されたETF・投資信託(Mutual Funds)を使って長期にわたって投資し続けましょう、というお話です。では、一緒に見ていきましょー!
日本で流行る「ほったらかし投資」
今、日本の資産形成層ではいくつかのキーワードがあります。「ほったらかし投資」や「長期・分散・積立」投資と呼ばれるものです。
要するに、「時間をかけてコツコツと積み立て投資を行い、あまり手間をかけない投資で資産形成をしよう」というものです。
この考え方、カナダでの資産形成でも十分に使える、とわたしは考えてます。
さすがに金融商品や証券会社は日本とは異なります。そこだけはしょうがない。
でも、「時間をかけてコツコツと積み立て、あまり手間をかけない投資で資産形成をしよう」という理念は日本でもカナダでも同じだと思うのです。なぜなら、金融商品は違ったとしても、最終的に投資できる資産は日本でもカナダでも同じなのですから。
そこで、具体的な考え方を紹介しますね。
カナダ版「ほったらかし投資」を始めるには
ここでは「ほったらかし投資」の語源になった、日本語の投資書籍「【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術(著者:山崎元・水瀬ケンイチ)」を参考に、カナダ版にアレンジした「ほったらかし投資」の概要を紹介しますね。
- 早くから投資を始める
- リスク資産への投資額を決める
- リスク資産は全額「株式インデックスファンド」
- 税制優遇口座を活用する
- 実際に投資を始める
ざっくりこんな感じでしょうか。もう少し詳しく解説しますね。
1番目の「早くから投資を始める」は冒頭でも触れましたね。資産形成は早い方が後々有利になります。
2番目は「リスク資産への投資額を決める」。リスク資産とは株式など、価格が変動する資産のこと(現金や預金は安全資産と呼ばれます)。例えば、リスク資産3割、安全資産7割などの比率を最初に決めておきましょう。
リスク資産の比率を増やすほど、お金が大きく増える可能性がある一方で、大きく減る可能性も出てきます。ここでは一例としてざっくり3割を目標としましたが、本来はしっかり考えるべきところです。
3番目は全額「株式インデックスファンド」。冒頭で紹介したVFVやXIC等が株式インデックスファンドに当たります。
4番目は税制優遇口座の活用。RRSPやTFSA等があるかと思います(このあたりの詳細は把握していないため、活用法はあなた自身で調べてみてください)。
そして5番目が「投資を始める」。あなたが毎月収入を得ているなら、収入の一部をリスク資産に積み立てる(できれば自動で)と良いでしょう。
これが「ほったらかし投資」や「長期・分散・積立」投資の基本的な考え方です。
ちなみに、ここまで紹介した運用方法であれば、わざわざ個別に企業の株を買う必要はありません。だから、銘柄選びとか企業のアニュアルレポート読むとか、そういう手間もかからないんですよね。
「投資って難しそう」って感じているあなたにもオススメですよ!