【第50回】株価大幅下落!こんな時どうする?|みらいのカナダ株式投資大作戦
あなたは株価の下落に対して準備を整えていますか?想像してみて。もしも1か月後に世界的な暴落が発生し、今まで投資したお金の一部を失ったら。それでも資産形成を続けられそうですか?今回は株価下落の話題を紹介しますね。
2024年8月の日本株市場は大幅値下がりにびっくり!
特に8月5日の日経平均株価は前日比4,451円と歴史的な暴落。7月前半には42,000円台だった日経平均株価は、約1か月で31,000円台まで、なんと25%も値下がりしてしまったのです。
一方、同期間のカナダ株(S&Pトロント総合指数)は日本株とはだいぶ異なる状況。8月前半は世界的な株安でカナダ株も値下がりしたものの、下落幅は5%。その後はあっさり最高値水準まで戻しました。
今回の下落は日本株など一部の市場だけで済みましたが、近い将来、世界的に再び大幅値下がりに見舞われるかもしれない。
今回のテーマはそんな株価下落にどう備えるか、一緒に考えていきましょー!
株価下落時にできることは
最初に大切な点。
株価が下落してしまってから、株価下落対策を始めても手遅れです。
株価が下落した後に、焦ってポートフォリオを見直したり、ニュースを追ったりしても、下落で失ったお金を取り戻す方法はないんですよね。しかも慌てて株を売ったりすると、長期的にはさらに悪い結果になりやすいです。
つまり、株価が大幅に下落したときにできることは、相場を静観するか、追加投資の検討をするぐらい。言い換えると、株価下落への備えは、株価が下落する前に終わらせておくものです(ここ大切です!)。
株価下落に備える方法
ここでは比較的簡単な方法をいくつか紹介しますね。
- 分散投資をする
- ディフェンシブな銘柄に投資する
- 現金・預金などの安全資産を保有する
1番目の「分散投資」。異なる業界や異なる地域、そして異なる資産クラスなどに幅広く投資することで、資産の値下がりを抑えられる可能性があります。
冒頭では「大きく値下がりした日本株」と「ほとんど値下がりしなかったカナダ株」について触れました。(為替リスクを無視するとして)日本株とカナダ株の両方に投資したら分散投資の効果を期待できそうですよね。
一般的には、債券やゴールドなども分散投資に使われています。VGV(Vanguard Canadian Government Bond Index ETF)やCGL(iShares Gold Bullion ETF)などは手軽に債券やゴールドに投資できるETFの例です。
2番目のディフェンシブな銘柄。財務的に安定した大型株(クオリティ銘柄)や電力会社など景気に左右されにくい企業が挙げられます。
カナダでは、Alimentation Couche-Tard(生活必需品セクター)やFortis(公益セクター)がディフェンシブな銘柄と言えそうです。XST(iShares S&P/TSX Capped Consumer Staples Index ETF)やXUT(iShares S&P/TSX Capped Utilities Index ETF)などのETFを選ぶ手もあります。
3番目は「現金などの安全資産を持つ」。例えば、現金などの安全資産と株式などのリスク資産の比率を7:3などと決めて、その範囲で投資をしてみる。もちろん現金が多い方が安全ですが、投資の利益は減ってしまう…。そんな時は好利回りのMMF(Money Market Fund)なども便利に使えるかもしれません。
こういった手法を上手く組み合わせつつ、将来の株価下落に備えることになります。
大丈夫!株価はきっと上がる
カナダも日本もアメリカも、歴史的には様々な下落相場を経験してきました。記憶に新しいのは2020年3月のコロナショックで、約30~40%の大きな下落を記録しました。
まだコロナは完全には終わってないわけですけど、記事執筆時点で株価は当時よりもはるかに高い水準にあります。世界経済はコロナの難局を克服してきた、と言えると思います。
忘れないでください。
現在の株価は様々な暴落・危機・困難を克服し、当時よりもはるかに高い水準にあるのです。
おそらく将来も同じだと信じて、一緒に資産形成を継続していきましょー!