今月のネタ 「ヨーロピアン・シーバス(スズキ)」|トロントの魚屋さんTaro’s Fishで編集長のちょっと立ち話
日本では夏の高級魚として知られ「鯛に次ぐ美魚」とも言われるスズキ。海外ではヨーロピアン・シーバスとして呼ばれている。今回は、その淡白ながらも独特の風味がある透明感のある白身をご家庭でも美味しくいただけるようにと、中華蒸し料理で紹介してくれる。
スズキことヨーロピアン・シーバス
「ヨーロピアン・シーバスは北米ではイタリア語の名前の一つブランジーノで広く知られていて、日本名はスズキだね。チュニジア、ギリシャ、トルコなど欧州の多くの国で養殖されていて、今回入荷したのはチュニジア産。ハタやタラに似たほのかな甘みとマイルドで繊細な風味を持つ白身魚で、身はしっとりと柔らかく、ハドックのような程よい噛みごたえもあるのがこの魚の魅力。
僕は身が大きいものが好きだから、店では大きなシーバスを用意しているよ。もちろん刺身クオリティーでね」とこれから料理する下処理されたピチピチの魚を見せてくれる太郎さん。今日はこの大きな身を筒切りにして中華蒸しにしていく。
料理が楽しくなる「蒸し料理」
「いつも寿司と刺身ばっかりで編集長が飽き気味になってはダメだと思って、今日は趣向を変えてご飯がガツガツ食べれる一品を用意したよ」と用意されたのは、筒切りされた大きなシーバス。「昆布をひいて筒切りした身に軽く塩をして30分から1時間置く。うま味で味があるからただの酒蒸しでもじゅうぶんに美味しいよ。20分程度蒸して、蒸しあがったらネギを乗せてピリ辛ニラソースをかけて、最後に熱したごま油をジュワッとかける。ネギの香りが立って、美味しい白身とのハーモニーが最高だよ。
ほかにも甘鯛の酒蒸しは昔よくやってた料理だけど、蒸し上がるちょっと前に豆腐を加えてポン酢だけで味わうのもうまいし、今日はほうれん草をトッピングしているけど、白菜などを詰めて蒸した魚の旨みと野菜の甘さをたっぷり味わうのもぜひ食べてもらいたい」と料理をしながら話を聞いているだけでもよだれが出てきそうなアレンジの数々。
ポイントは「新鮮」この料理は鮮度が勝負
「基本、蒸すという調理ができればいろんなアレンジができるから家庭の料理におすすめなんだよね。失敗も少ないし、蒸した食材を組み合わせたり応用を効かせることによって、メニューのバラエティーも増えるからきっと料理が楽しくなると思うよ。ポイントは新鮮な魚を使うということ。やっぱり食材が美味しい時に食べないと。鮮度が蒸し料理のポイントなんでそれさえ守れば、美味しい魚料理が家庭でも簡単にできるよ。
ソースも醤油、砂糖、みりんをベースにちょっと辛くしたければ豆板醤を加えてもいいし、唐辛子を合わせてもいいよね。ちなみに今回の料理のソースはうちのポケ丼にも使われていて、スタッフのみんなが開発してくれたTaro`s Fish特製ソースがベースになっているんだよ」
妊娠中や低カロリーを意識している人にもオススメ!
ヨーロピアン・シーバスは消化しやすく、カルシウムやタンパク質も多く含まれているのが特徴なので低カロリーの食事を取られている人にぴったりのお魚。さらに、赤ちゃんの脳の発達に欠かせないDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペタエン酸)といった魚特有の栄養素が豊富に含まれているので妊娠中の食事にもおすすめだ。
ちなみに、「Slice it please」のかけ声でおなじみのTaro’s Fish。もちろんお店に並ぶヨーロピアン・シーバスはすべて刺身クオリティーなので、お好みの調理方法で美味しいご飯のおかずを作ってみてはいかが?!
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Taro’s Fish
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