美食ポルトガルの味覚が詰め込まれた御膳に舌鼓!ポルトガル産のイカ、金目鯛から珍味ウツボに大穴子まで!盛大に幕を閉じたTaro’s Fish 「ポルトガル祭り」|トロントの魚屋さんTaro’s Fishで編集長のちょっと立ち話|#トロントグルメ部|食の編集部
トロントのお魚屋さんTaro’s Fish3店舗目となるWoodbine店がオープンして以来、愛媛県の伊達まぐろを使用した「まぐろ祭り」などイベントにも積極的な同店が、3月3日に40名限定で、大西洋に根ざしたアゾレス諸島の天然鮮魚を食べ尽くそう、と題して「ポルトガル祭り」を開催した。
ウツボたたき
カサゴ珍味和え
◆ 揚物
イカ・ウツボ・タコの唐揚げ
◆ 御膳
刺身:的鯛・いしなぎ・金目・イカ・いくら
椀物:紅白蛤真丈 わかめ・木の芽・柚子
焼物:大穴子 バター醤油焼
御飯:金目鯛炊き込み御飯
漬物:白菜・胡瓜
◆ デザート
ポルトガルエッグタルト
ホワイトチョコレートフラン
創業当時から力を入れてきたポルトガルのシーフード
Taro’s Fishはフロリダやニュージランドなど世界中から旬の鮮魚や天然ものを仕入れて刺身はもちろん、寿司やお惣菜などを提供してきた。中でも美しい大自然の中で獲れる豊富なシーフードが有名な大西洋に根ざしたポルトガル・アゾレス諸島の海産物には力を入れており、30年近くポルトガルの魚を仕入れいる「Newport Fish Importers」の協力を得て、今回のイベントが催された。
料理は、ウツボたたき・カサゴ珍味和えの先付から始まり、揚げ物はイカ・ウツボ・タコの唐揚げが続き、ポルトガルの鮮魚や目玉のウツボや大穴子が使われた御膳が提供された。
ポルトガルの至宝の海産物が詰め込まれた御膳は、一皿一皿が手の込んだ絶品料理だった。特に「金目鯛の炊き込みご飯」は、骨から丁寧にとられた出汁で炊き込まれたご飯に桜色の身が美しい金目鯛、その上にはたっぷりのウニがそえられていて、肉厚で脂がのったしっかりとした金目鯛がもつ旨みと食感にウニの甘みが重なって、口の中でのマリアージュはとても上品な味わいだった。自家製の胡瓜と白菜の付け合わせもまた日本食の醍醐味を感じさせてくれた。
Taro’s Fishといえばポルトガルのイカ!と言うシェフがいるほど、その味には定評がある。自然環境が豊かで、海の生物多様性も豊富なアゾレス諸島のイカは、体長が数メートルのものもあるほど巨大なのが特徴で、深海に生息する大型のヤリイカとして知られている。その深い甘みが魅力的なイカだが、ポルトガル産はその甘みが特に強調されて感じられる。
今回のイベントに参加している人たちからも、そのもっちりとした食感としっかりとした噛み応えは極上の味だとの声が挙がっていた。個人的には丁寧に皮が取られ細かく包丁が入れられた刺身は特上の旨みと甘みを味わえたし、自家製の塩辛はイカの旨みと全て詰め込んだ濃厚さと味わいで言葉を失うほどだった。
今回の目玉的にも扱われたウツボ。お客さんの中でも実際に食べるのは初めてだという人がほとんどだった印象だ。高知県の郷土料理としても知られるウツボ。しかし、高知県の人たちでさえ、そのグロテスクな見た目と骨が多く調理が難しいことから、なかなか味わったことがない人が多いそうだ。
一方で食通をも唸らせるほど美味しいとも評価されるウツボだが、今回は皮目を炙りふっくらとした白身とコラーゲンたっぷりのゼラチン質の皮を味わえるタタキが提供された。さらに揚げ物としてカリッと揚げられたウツボの唐揚げは、皮の特徴からカラッとしながらもクリーミー、その身は淡白で芳醇な味わいで、独特な食感と相まって多くの人に感動を与えていた。
大自然の恵を受けた天然魚の刺身は言うまでもなく絶品。イカだけでなく、日本の鮮魚にも劣らないその旨みと味わいは多くの人にもぜひ味わってもらいたい。個人的には今回のメニューにはなかったが、ポルトガルの天然のカンパチは超絶品。もちろん季節になるとTaro’s Fishで刺身にしてもらえるのでぜひご賞味ください。
揚げ物はイカ、タコ、ウツボといった、コリコリとぎゅっとした食感と味わいが誰もが好きであろう最高のラインナップでお酒にも良くあった。
今回は御膳スタイルというランチならではの楽しみ方が提案されたが、椀物など随所に日本料理がしっかり詰め込まれており、懐石料理の世界で長年経験を持つ、太郎さんや真人さんや知識や技法が感じられたのもこのイベントの魅力だった。大穴子の身厚でさっぱりながらふっくらしていてバターの風味とも良く合う食べ応えがあった。ポルトガルの名物デザートやポルトガルワインも提供されるなど、終始ポルトガル愛と日本料理のマリアージュに包み込まれた一日となった。
太郎さん
今回のイベントの一番の目的は、ポルトガルの魚は美味しんだ、と多くの人に伝えたかったことです。25年以上ポルトガルの魚を取り扱ってきて思い入れも合って、ずっとポルトガルの魚でイベントやコース料理をやりたいと思ってきたので、夢が叶うと言ったら大袈裟だけどそのくらいの気持ちでした。
料理は全てシンプルなんですが、自家製のイカの塩辛や、御膳にあった炊き込みご飯などは、金目鯛の骨と昆布を合わせて出汁をとって炊いたご飯と炙った金目鯛を用意しましたが、ご飯でおかずを食べてもらうおうという思いがありました。
ウツボも参加者の人たちからこんなに美味しいんだとびっくりしたという声をたくさんもらえたり、ポルトガル人の参加者たちもびっくりしていたのは、嬉しかったですね。
今回ポルトガル祭りに来れなかった方々も、お店ではポルトガル産のイカは大体毎週ありますし、鮮魚も常に仕入れているのでお刺身やお寿司などぜひ味わってもらえればと思います。
また、ウツボもこれから時々お店で出していく予定なので、この美味しさをぜひ一度試してみてください。
真人さん
反省点も多々ありますが、ポルトガルの魚を紹介できたということ、特にウツボなんかはこちらの魚屋やお店ではなかなか取り扱っていないと思うので、そういった食材を紹介できたのも意義があったと思います。料理の構成は太郎さんのアドバイスを受けて作っていますが、しっかり手をかけた定食のような感じで刺身や揚げ物が合って酢の物はウツボのタタキが僕の中ではイメージでした。ポルトガルの魚は和食とも相性が良いと思います。料理もどんどんやっていけばもっと進化すると思っていますので、また次回イベントがあった時にはぜひお越しください。
リュウさん
今回はポルトガルの魚を使ったイベントでしたが、高知の郷土料理でもあるウツボを扱えて懐かしい思いになりました。また、大アナゴなど新しく触る食材もあり、新鮮な気持ちでイベントに臨むことができました。
懐かしい食材や新しい食材を見れて触れて、そして料理することができて楽しかったです。これからも将来に役に立つよう、もっと新しい食材に出会い、触れていきたいと感じています。
りょうさん
ウツボも大穴子も生まれ育った高知にいても食べたことがなかったですし、今回は料理をしたり食べることができて、美味しいと自分でも感じることができました。やり切った感と同時に、いつもと違う魚に触れて自分のレベルアップにも繋がったと思います。次の機会も楽しみです。
ヨシさん
普段は刺身や寿司が中心なので、このようなイベントを通じて料理をする機会がもてることを嬉しく感じます。大穴子は食べたのは初めてでしたし、ウツボや大穴子を捌いたり料理するのはいい経験になりました。あらためて心を込めて料理を作っていこうと思いました。ぜひ皆さん普段お店にいますのでお越しください。
1号店: North York 800 Sheppard Ave E / 416-730-8555
2号店: Markham 735 Markland St, Unit 8 / 905-887-8363
3号店: Woodbine 7240 Woodbine Ane, Unit100 / 905-470-6698
営業時間(全店共通): Wed, Thu, Fri, Sat: 12PM – 7PM Sun, Mon,Tue: CLOSED
Sushi Last Call: 6PM Daily
オンラインオーダー: https://tarosfish.com/online-order/
***寿司オーダーは1号店・3号店のみ***
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Taro’s Fish
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