【今月のネタ】さわら(鰆)|トロントの魚屋さんTaro’s Fishで編集長のちょっと立ち話|#トロントグルメ部|食の編集部
ニューヨークにあるフルトン・フィッシュマーケットの視察から帰ってきた太郎さんと久しぶりのキャッチアップ。楽しみにお店に伺うと登場したのは「さわら」。一緒にニューヨークに視察に行ったリョウ君が「さわらのタタキ」を用意してくれました。
3月はスタッフも含めるとボストン、日本、ベトナム、そしてニューヨークと出張が多かった太郎さん。「今月は日本では豊洲と福岡の長浜鮮魚市場を視察して、その足でベトナムに渡ってダナンにある市場を訪れた。そしてトロントに戻って、スタッフのリョウとヨシキを連れてニューヨークへ。久しぶりにフルトン・フィッシュマーケットに行ってきました。」
フィッシュマーケットに足を運ぶ楽しみ
「市場に行く楽しみっていうのはやっぱりレアな魚に出会えること。そして生産者と腹を割って話せるよう仲になるための第一歩。市場でコミュニケーションが取れたら次はその魚の漁師に会いに行く、これが僕のスタイル。」
昨年もヨーロッパやニュージランドの漁場や生産者に会いに行っていた太郎さん。今年は目標の一つに、まだまだ自分たちの周りには美味しい鮮魚がたくさんあるとして「イーストコーストの鮮魚取扱の強化」「魚を愛して理解を深めそれを生業とする生き方や探究心を深める」ことを挙げている。そのため、マーケット視察にもスタッフを同行させるなど、若手人材の育成や現場を実際に訪れることでモチベーションアップなどの効果を図っているのだという。
魚偏に春と書く鰆
漢字で春の字が入るのでてっきり春の魚と思っていたのだが、聞くとTaro’s Fishでは比較的オールシーズンで取り扱っているという。
「うちはご存知の通り世界中から旬の魚を仕入れているので、さわらもロングアイランドのほか、マイアミなどからも入ってくるので、比較的年中通して提供できていることが多いね。日本では脂がのっている春の時期が最高という声もあれば、冬という地域もあるね。」
香川県や岡山県など瀬戸内で有名な「さわらのタタキ」
今回料理を担当してくれたリョウくん曰く、「高知出身ですがTaro’s Fishで働くまで、さわらのタタキは食べたことがありませんでした。先月紹介したウツボもですが、さわらも皮と身の間にある独特の風味を味わうことができます。身が引き締まっていながらも柔らかい食感は、タタキならではの美味しさを味わえます。ポン酢とも相性がよく、読者の皆さんも美味しくお召し上りいただけると思います」と教えてくれた。
店内には種類豊富にフレッシュな柵が毎日並んでいるが、もちろん「さわらのたたき」も用意されていて、お店では無料でスライスもしてくれる。私は料理が好きなので柵のまま自宅に持ち帰り、自分好みの厚さにスライスして、ポン酢やニンニク、葱などの薬味と一緒に食べるのが自分なりの楽しみだ。
トロのような食感と上品な旨味
さわらは太郎さんも好きな魚だという。「このお店は庶民の味方でありたいといつも言っているけど、さわらはリーズナブルで今回のようなタタキの他にも、塩焼きや照り焼きなど様々な調理法でその美味しさを引き出すことができるのが魅力だよね。身はうっすら桜色、味は淡白だけど、臭みもなくトロのような食感と上品な旨味が口いっぱいに広がるのをぜひ多くの人に堪能してもらいたいと思っています。」
1号店: North York 800 Sheppard Ave E / 416-730-8555
2号店: Markham 735 Markland St, Unit 8 / 905-887-8363
3号店: Woodbine 7240 Woodbine Ane, Unit100 / 905-470-6698
営業時間(全店共通): Wed, Thu, Fri, Sat: 12PM – 7PM Sun, Mon,Tue: CLOSED
Sushi Last Call: 6PM Daily
オンラインオーダー: https://tarosfish.com/online-order/
***寿司オーダーは1号店・3号店のみ***
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Taro’s Fish
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