メープルシロップフェスティバル|#編集部ブログ
カナダといえばメープルシロップですよね。そんなカナダならではなのが、メープルシロップフェスティバルです。4月27日、トロントから北に1時間半ほど進んだ場所にあるElmvaleという田舎町で開かれた「The Elmvale Maple Syrup Festival」に参加してきました。毎年都合がつかずに行ったことがなかったのですが、ついに訪れることができました。
トロントとはかけ離れた、緑が多く直線道路がずっと続く様な田舎地域ですが、毎年4月末の祭りには多くの人たちがメープルシロップを求めて集まるようです。この日はあいにくの雨模様で来場者は少なめだったようですが、それでも最初に訪れたコミュニティセンターは席を探すのが大変なほどにぎわっていました。
おじ様バンドが昔懐かしの歌をパフォーマンスする中、会場には多くの地元民から観光客などさまざまな人が集まっていました。ふと見渡してみると私しかアジア人がいないという、トロントでは味わえない貴重な経験もできました。入り口では地元の人が来場者一人一人に大きなパンケーキ3枚とソーセージ、バター、飲み物を準備してくれていました。皿に乗せられたパンケーキは見事。大きく、そして程よい焼き上がりで期待大です。
席につくと、大量のメープルシロップが置いてあり、自由に好きなだけシロップをかけることができました。やはりパンケーキは甘くないと、ということで大量にドバッといきました。もうよだれが止まらなくなるほど、一口食べるのを待ちきれません。そしてやっと一口。新鮮かつかなり甘いシロップが口の中に広がって、一生食べ続けられるというほどおいしい。結構な量があり周りの人が食べ残す中、私は1人でぺろりと平らげてしまったほどでした。
楽しかったコミュニティセンターを後にすると、外にはメープルシロップの綿アメや飲み物などのフードトラックが並んでいました。さらに奥まで進むと、ちょっとした広場のあたりにメイン会場となるメープルシロップ販売所がありました。それぞれがテントを張り、自分の農場や会社で作ったメープルシロップ、メープルバタータルト、メープルキャンディなどさまざまなメープル関連商品が並んでいます。雨が降っているということもあって通常よりも出店数が少なかったとのことで少し残念ではありましたが、これまでたくさんのメープルシロップが並んでいるのを見たことがなかったので、私にとっては興味深い時間でした。
1人で食べるには量が多いので私は購入しませんでしたが、一緒に行ったホストファミリーは自分の家から友人の分まで数kg単位でメープルシロップを購入し、さらにはクッキーにタルトに、さすがカナダ人というだけあって大量にスイーツを購入して満足そうな様子でした。
メイプルシロップを普段あまり食べない私ですが、今回こんなにたくさんのメープルシロップを見て食べて、非常に楽しい時間でした、また、カナダに2年住むとかなりのことを経験してきたと思っていましたが、この日は新しい経験ばかりでまだまだカナダについて知らないこと、経験したことのないことがあるのだなと嬉しい気持ちにもなりました。来年もぜひ参加し、次は何か購入してみたいです。
福島未来
ザ・文系なのにデータ分析を学ぶためトロントに留学に来た元新聞記者。宮崎県出身なので冬は大の苦手。趣味は映画鑑賞とK-pop!フィンチの韓国系カラオケ店によく出没します。将来の夢はデータジャーナリスト。