カナダ・トロント発 新たなコーヒーの波に乗れ!人気急上昇中のThird Wave Coffee(サードウェーブコーヒー)
〜サードウェーブコーヒーとは?〜
数年ほど前から話題になっているサードウェーブコーヒーとはいわゆる3回目のコーヒーブームのことを指す。オレゴン州拠点のStumptown、シカゴのIntelligentsiaがメインとなって、独自にこだわりのコーヒー豆を厳選し店舗でそれをローストした後バリスタによって一杯ずつその場でコーヒーを淹れるという、高品質のコーヒーを提供し始めた。ロースト、淹れ方、風味、バリスタのテクニック、そしてコーヒーのオリジナリティなどに重きを置いていることが特徴。
長い歴史を持つコーヒーの発展と時代の流れの影響を受けて、カフェもコーヒーのクオリティーもどんどん変わり進歩している現在。今回はたくさんあるうちの5つのコーヒーの種類と共にそのハイクオリティーなコーヒーを提供しているトロントのカフェをご紹介!コーヒーの奥深さに魅了され楽しめること間違いなしの場所ばかりである。
ビールみたいなコーヒー!?
ナイトロコーヒー
窒素ガスを注入し水出しで抽出したコーヒーのこと。ナイトロ(コールドブリュー)コーヒーのナイトロは英語のNitrogenから来ており、日本語では窒素を指す。日本ではナイトロコーヒーの他にもニトロコーヒーやドラフトコーヒーと呼ばれることもしばしば。
ナイトロコーヒーの見た目はドラフトビールのようで、ビールサーバーの様な、ナイトロコーヒー専用サーバーのレバーを引くとコーヒーと共に窒素がその上に泡となって出て来る。見た目は完全にビール、しかし実際はコールドコーヒーというユニークさを楽しめるとっておきのコーヒーだ。
Bayleys Brew Bar Smoothie Bar
今年8月末にオープンしたばかりのBayleys Brew Bar Smoothie Bar。タップから出るナイトロコーヒーは一見まさに黒ビールのよう。フレンドリーなスタッフによる丁寧なサービス、そして数多いスムージーの種類、身体にも良い健康食品チアシードやコラーゲンなどのアディショナルオプションなども充実。
パンプキンラテや今人気上昇中のデットクスや消臭効果があると言われるCharcoal Latte(日本語ではゴスラテと言われている)などベーシックな温かいドリンクからユニークなものまで取り扱い、非常に高い評価を受けている。
facebook.com/bayleysbrewbar/
好みに合わせてコーヒーを味わえる
ハンドドリップ
ハンドドリップコーヒーは、英語でPour Over Coffeeとも言われる、挽いたコーヒー豆を用意してその粉を通るように上から自分でお湯を注いで抽出するコーヒーを言う。一見とてもシンプルで簡単そうにも聞こえるが意外にも忍耐力と時間、そしてスキルが試される抽出方法である。豆を挽いた時に充満する香りとお湯を注いだ時にさらに増す香りを感じながら、毎回違うテイストのコーヒーを体験するならハンドドリップが最適である。
Reunion Island Coffee Bar
美味しいハイクオリティーのハンドドリップを楽しむことができるReunion Island Coffee Bar。カウンターの下にセッティングされたハンドドリップに必要な温度調節などを行ってくれるLa Marzoccoというホットウォーターシステムを使用して、完璧なハンドドリップコーヒーを提供。そのクオリティーはトロントの数々のメディアでも取り上げられている。
出入り口の白黒タイルで“COFFEE”と書かれた、まるでウェルカムマットのようなフロアと共にオーダーしたPour Over Coffeeのおしゃれな写真を撮りながら上質なコーヒーを味わってみては?
reunionislandcoffee.com
暑い夏にも冬の寒い中暖房でぽかぽか温まった店内でも
コールドブリュー
夏になるとよく耳にするコールドブリューとは、水出しコーヒーを指し、その名の通りコーヒーを抽出する際にお湯ではなく水で淹れる低温抽出方法のこと。抽出方法は2種類、水を上からコーヒー粉に落としゆっくりポタポタとコーヒー液が落ちるのを待つSlow Dripとコーヒー粉を水に漬けてコーヒー液を作り出すImmersionだ。
そんなコールドブリューの特徴は、お湯の抽出方法では出せないコーヒーの味を出せること。低温でゆっくり時間をかけて抽出するためコーヒーの苦みが抑えられ、コクのある甘みやスッキリとした甘みのあるまろやかな味わいになる。
Wrestlers
ケンジントンマーケットにあるWrestlersは、まるで秘密基地のようなカフェ・アイスバー。Wrestlersという名前には、美味しいドリンクと甘いご褒美で毎日仕事や学校など日々チャレンジやバトルに立ち向かう人々に笑顔を作ることで応援するという素敵なメッセージが込められている。
フェアトレード、オーガニックのメキシコ産コーヒー豆にこだわったボトルのCold Brew Coffeeが人気。容量たっぷりな上にお手頃な価格で楽しむことができるのはかなり魅力的。たくさんのドリンク、メキシコ菓子の他に、選ぶのに迷う程のアイスバーも人気なのでおやつの時間などに最適の場所である。
おしゃれにコーヒーを味わうなら
サイフォンコーヒー
コーヒー通の間でも高い人気を誇るサイフォンコーヒーはロートとフラスコ、布フィルター、アルコールランプなどのまるで理科の実験であるかのような器具を使用してコーヒーを淹れる。抽出されたコーヒーは味わい深く、香りはあたり一面に漂うことからコーヒー豆の持っている味わいを出すのに一番向いているとも言われる。
コーヒー粉の分量の調整をしてコーヒーの強さを自ら調節できる上に、ふつふつと湧き上がる音、出来上がったコーヒー液がゆっくり静かに落ちてくる光景を香りと共に楽しめるという高い演出効果があることも人気の理由の一つだ。
Green Beanery
コリアンタウンの近くに位置するGreen Beaneryは、トロントの中でもかなり人気の高いカフェ。途上国の低賃金労働、コーヒー豆の不平等貿易などコーヒー業界の問題や環境、社会問題への関心や意識を上げようと“Grounds for Thought”というディスカッションなどのイベントをパブリック用に毎月開催。
サイフォンコーヒーを家で楽しみたい、味わいたいというコーヒー通のために当カフェでは初心者でもマスターできるようなサイフォンコーヒー用器具をお手頃な価格で販売している。HPのブログセクションではサイフォンコーヒーについて淹れ方なども紹介しているので要チェック!
ただのラテアートじゃない!
カラフルラテアート
最近、ラテアートを発展させてカラフルな色を使ったカラフルラテアートもしくはレインボーラテアートがブームになっている。カラフルな色を出すためには体に害がない食用色素が使用されており、ラテアートを作る前にフォームミルクと一緒に食用色素を混ぜてカラフルラテアートは完成する。これまでのラテアート以上にバリスタの難易度が上がっているが、よく見られる葉の模様だけでなく鳥など動物の模様なども流行している。
Versus Coffee
ファイナンシャルディストリクトの東に位置する一面ガラス張り窓が目立つVersus Coffeeは、こじんまりした空間でシックでモダンな雰囲気のお店。抹茶ラテやフラットホワイト、カプチーノ、ラテなどをオーダーする際に“裏メニュー”としてエクストラでカラフルラテアートを頼めることで知られた人気の高いカフェである。
その空間も注文したカラフルラテアートも全てがフォトジェニックでInstagramなどのSNS投稿にも人気だ。また、エッグタルトやトーストなどのフード販売、フレンドリーなスタッフのサービスにより評価も高い。美味しいドリンクと共におしゃれでシックな時間を過ごすならVersus Coffeeのカラフルラテアートで決まり!