TORJA2023年3月号の編集後記より | 編集長のヒトモノトコロ
2月第三週、気温は10度を超す日もあり、すっかり暖冬の今シーズン、春はもうそこと思っていましたが、翌週は寒さと雪というやっぱりトロントはそんなに甘くありませんでした。今年のバレンタインはラベンダーのドライフラワーを買ってみました。新調したキッチンアイランドと欲しかった花瓶に合わせたかったのですが、最近は大理石の魅力にハマっています。今月号の特集は「住みにくさ・暮らしにくさ」を考えてみました。これまでTORJAではカナダの良いところや暮らしやすさなどカナダ最高!という点にフォーカスを当てることが多かったですが、日本人の海外移住者や移住希望者が増えてきている今、デメリットを取り上げてみました。住みにくさは社会問題に直結していると思いますが、どの国にもメリット・デメリットはあると思います。日本はとても便利で快適な国だからこそ海外移住すると居住国が「生きやすいけど、住みにくい国」と思うのかもしれません。(発行人)
今月の特集、カナダのデメリットでも取り上げられていた「シュリンクフレーション」、カナダだけではなく、日本でもおなじみのようです。日本に帰省するたびに必ずカナダに持ち帰る、大阪の某ベルギーワッフル(カーボンフットプリントが半端なくて申し訳ないけど、ケベック産メープルシロップ味が好きです)。さあ味わおうと開けてビックリ!いつもこの緑のお皿にぴったりフィットする感じで収まっていたのに、こんなに小さく…(MGDS)
今月担当した「カナダ国民・在住者が直面する6つの課題」と「ニュース報道局」でケベック州のフランス語強化政策について触れましたが、これは個人的にすごく考えさせられた話題でした。本当に得するのは誰なのか?将来世代はどう思うのだろう?私には移民の苦労もわかりますが、実際ルゴー州首相の気持ちも分からなくもないのです。私しか家庭で日本語を喋らず、夫との会話も子供の返事も英語。私でさえ母国語を忘れていく中どうやって持続させていけばいいのだろう?と毎日悩んでいます。私の中にも小さな「焦っているルゴー州首相」がいるような気がして、政策が人ごとには感じられなくなったこの1ヶ月でした。(伊藤)
「カナダの好きなところは?」と尋ねられたとき、私は「多様性のあるところ」と答えますが、今口にする多様性は日本にいたときよりもさらに実感がこもっています。私は複数人のグループの中で話すのが苦手なのですが、インド出身の方にそのことを話したときに、「話を聞いているのが好きなら楽しそうに聞いていればいい」と言われ、驚きました。インドの方は陽気で盛り上がっているところが好きなイメージを勝手に抱いていたので、肯定してもらえて少しホッとしたことを覚えています。「国民性」という考えから外れていろんな方が世界に存在するということに気づけるところが、カナダの素敵なところの一つだなと感じた小さな出来事でした。(福家)
先日、ニューヨークへ旅行したときのこと。カナダと違いあちこちに見える高層ビルと有名な観光地に夢のような気持ちになる中、私を一際興奮させたのが「公園の看板」です。街を歩いていてたまたま見かけたのですが、看板に描かれていたマークがカナダの象徴「カエデの葉」に見えて、友人と「カナダだ!」と大盛り上がり。その瞬間、ああ私っていつのまにかカナダが大好きになっていたんだなと気づきました。今回の「数字で見るシリーズ」は、カナダのマイナス点ばかりに焦点をあてています。もちろん住みにくい点もたくさんあるカナダですが、それでも私はカナダが好きです。ずっと住みたいなあと思いながらの執筆作業になりました。(福島)
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