外来種のクローバーが鉱山の汚染水を浄水、大学院生が発見 | カナダニュース報道局
ユーコン大学で修士号を習得するため研究を続けているテイラー・ベランスキー氏が大きな発見をしたことでニュースになった。
ユーコン準州で見られる外来種のクローバーとバクテリアの組み合わせが鉱山による汚染水を浄水してくれるという。彼女の研究はあるバクテリアが鉱山の水に存在する硝酸塩を気体に変えてくれる効果に集中していた。バクテリアに適した栄養素を与えることでその力をさらに発揮するため、木くずや地ビールの工場から出るゴミなどいろんな栄養素を試してみたそうだ。
結果、準州で外来種とされるクローバーが硝酸塩を99%取り除く効果が見られた。彼女の研究ではクローバーの濃度とバクテリアとの接触時間を伸ばすことで寒い気候でも浄水できることが分かっている。硝酸塩は自然に存在するものだが、鉱山での活動は自然のバランスを崩す。藻の異常な繁殖は水中の酸素レベルを変え、魚や飲水に影響が出るため彼女の発見はとても注目を浴びている。
昨年8月に研究を行っていたミントー鉱山が閉鎖し、売りに出されたそう。新しい経営者が見つからないと浄水の成果を自然界で観察することが出来ないそう。未来に必要な研究だと思うので、経営者が見つかることを祈っています。