トロントのホームレスシェルター、大寒波の中人々を守れず | カナダニュース報道局
一月中旬、大寒波が訪れたトロント。このような天候で一番影響を受けているのは市のホームレス人口だ。
彼らをシェルターに案内するNPOの係は「安全な場所が見つかるまでに死ぬことを手助けしているような気分になる」と言っているほどシェルターの空きは少ない。トロントにはカナダで最も大きなホームレスシェルターのネットワークが存在するが、12月にはほぼ毎晩200人ほどの利用希望者を助けられずにいた。
需要は高まる一方だが、それでもシェルターでの喧嘩などによる暴力や性暴力、盗難を避けようと寒い外で生活する人は多いという。とにかく人が多く、その混雑から身を引く人もいる。現在最も大事なのはシェルターの数を増やすのではなく、ホームレスでも早く家に引っ越せるように仕事や低所得ハウジングにつなげることだという。
今月、スカボローに大きなアフォーダブルハウジングが建設されることが決まりました。この25年で最大のスケールのプロジェクトだそうですが、本当に必要な人たちの需要を満たしてくれるのかが気になります。建設完了までにも何回も厳しい冬が訪れるので、それまで市長がホームレスをどう支援するのかも注目です。