連邦政府が留学生数に上限を設けることを発表 | カナダニュース報道局
1月22日、連邦政府の移民政策大臣マーク・ミラー氏が記者会見を行い、2024年度と2025年度のあいだ留学生の受け入れ数に制限がかけられることが発表された。
制限されるのは学士号プログラムに志願する生徒数のみ。修士号や博士号、小学生から高校生らのビザは今までと変わりなく与えられる。
数字で見ると、去年の新入生数56万人に比べて35%低い36万4千人にとどまるそうだ。この制度はカナダ全土を影響するが、留学生が多いオンタリオ州などでは特に厳しくなり、平年の半分の数字になるそうだ。
現在問題になっているのは留学生が高い授業料を払っているのにもかかわらず良い教育を受けられていないことだ。そのようなプログラムを改良するための制限だという。近年、州政府から大学への援助が減り、留学生の授業料で運営費を賄うことが増えていた。2022年度のオンタリオ州の大学では70%の運営費が留学生から来ている。人口に歯止めがかかるため住宅価格が下がることも期待されている。
昨年末に留学生がビザ取得に必要な資金額も上がったばかり。この二つの制度が導入される中、留学生人口のダイバーシティに影響がないか筆者は少し気になります。新しい人口が減ることで地元の大学生らが就きたい職やインターンシップにつけることも大事だと思います。