トロントおすすめギャラリー4選
Royal Ontario MuseumやArt Gallery of Ontarioなど、トロント芸術文化の有名どころはもう見尽くしたというあなた。次は、街の至るところに存在する様々なアートギャラリーを訪れてみるのはいかがだろうか。トロントのギャラリーは、実にバラエティに富んでいる。これは、マルチカルチャーなこの街ならではの魅力と言えるだろう。
また、トロントのアートシーンを支える気鋭のアーティストたちに直接出会える可能性が高いのも、ギャラリーを訪れる良さである。トロントのアーティストはとてもフレンドリーで、あなたがギャラリーを訪れたら、きっと気さくに話しかけてきてくれるはずだ。
そう、芸術は思っているよりあなたの近くにある。
■ The Power Plant Contemporary Art Gallery
231 Queens Quay W
www.thepowerplant.org
Harbourfront Centre内にある現代アートギャラリー。煙突が特徴的な外観。カナダ人の他、国際的なアーティストたちの作品を主に展示している。
展示の他にも、シンポジウムやアートパフォーマンス、上映会などイベントが目白押しだ。随時ウェブサイトにイベント情報が更新されるので、訪れる際にはぜひチェックしてみて欲しい。
2016年1月30日から始まる『The Power Plant’s Winter 2016 Season』の展示に先駆け、前日の29日午後8時より同ギャラリーにてオープニングパーティーが行われる。入場無料で、誰でも自由に参加できる。展示に参加するアーティストやキュレーター、トロントの文化人たちが一堂に会するこの機会に、彼らとアートについて語り合ってみるのはいかがだろうか。
■ Artscape Youngplace
180 Shaw St.
artscapeyoungplace.ca
Queen St. West周辺を散策していると、突如現れるこちらのアートギャラリー。「ギャラリー」というよりは、「芸術複合施設」と言った方が適当かもしれない。ギャラリーの他に、スタジオやカフェスペースなどを併設しており、イベントやプログラムも充実しているため、自然と人が集まる空間になっている。展示作品を鑑賞するのもよし、ワークショップに参加するのもよし、ちょっとお茶をするのもよし。この冬はArtscape Youngplaceでのんびりアートに触れてみるのはどうだろうか。
■ Gallery 44
401 Richmond St. W #120
gallery44.org
現代写真のアートギャラリー。カナダ国内外のアーティストの作品を展示している。
2016年1月8日(土)から始まる『Being Nepali』は、ネパール・カトマンズを拠点に活動する女性フォトグラファー、キュレーター、活動家であるNayantara Gurung Kakshapatiの作品展。彼女は、‘The New Nepal’ という文脈において、変化、アイデンティティ、ジェンダー、歴史といったテーマを扱う。本展覧会では、社会的・政治的に大きな変化を遂げるネパールの国家形成において、境界やアイデンティティがどのように表出するかを捉えている。
トロントで生活していると、おそらく誰もが一度は自分や他者の民族的・文化的バックグラウンドについて考えたことがあるはず。この展覧会は、あなたに何かヒントをくれるかもしれない。
■ Xpace Cultural Centre
303 Lansdowne Ave. #2
www.xpace.info
小さなギャラリーながらも、凝ったイベントが多く、展示のコンテンツが充実している。
また、なかなか手に入れるのが難しいトロントや周辺都市の、「小規模だけど面白い」ギャラリー、展示、イベントの情報をSNSで発信してくれるのがありがたい。特に、Instagram(@xpacecc)は情報収集の際にとても重宝する。
2015年12月下旬に行われた『Holiday Zine & Maker Fair』というイベントでは、様々なアーティストによって作られたZINE(小冊子) やコミック、Tシャツ、トートバッグ、アクセサリーなどの販売が行われ、大盛況を見せた。アーティストと鑑賞者の距離が近いギャラリーと言えるだろう。
今後もこのようなイベントが定期的に開催されるので、ぜひとも足を運んでみて欲しい。