【グローバル企業や日本企業17社とトロント大の学生など400名が参加】「トロント・ジャパン・ジョブフェア 2024」
9月29日にトロント大学で開催された「トロント・ジャパン・ジョブフェア 2024」は、約400名の参加者を迎え、留学生などバイリンガル人材と日本企業やグローバル企業、カナダ企業が就労機会を求めて交流する場となった。このジョブフェアは、カナダへの留学や就職・ キャリアサポートを展開する「MYNDS」が昨年に続き主催した。参加企業はトヨタ、ホンダ、デロイトなど17社に及び、自動車、IT、プロフェッショナルサービスなど幅広い業界から企業が集まった。
企業と参加者は直接面談などをそれぞれ行い、企業によっては日本とカナダの架け橋となるようなキャリアパスや、カナダでの求職活動のノウハウが紹介され、参加者にとっても非常に有益な機会が提供された。
主な参加者のプロファイル
求職者の学歴は幅広く、特にトロント大学、セネカカレッジ、ジョージブラウンカレッジなど、カナダ国内の大学やカレッジからの参加者が多く見られた。参加者の多くが英語と日本語のバイリンガルであり、特に英語の流暢さに優れた参加者が多数を占めていたことがわかった。また学位別に見ると、学士号を取得している参加者が最も多く、修士号やMBA、Ph.D.(博士号)取得者も参加していた。
さらに、就労可能なステータス(市民権、永住権、就労ビザなど)を持つ参加者が全体の約70%を占めており、企業にとってもすぐに雇用できる人材が多く集まったことが特徴的だ。参加者の職歴では、マーケティング、営業、カスタマーサービス、会計、ソフトウェアエンジニアなどの分野での経験が多く、IT関連の職務経験者も多く見られた。
また、移民の就職活動の支援などにも携わる非営利団体「TNO」の参加により、日本人だけでなく、当地で就労機会を探るカナダ人などの参加も目立った印象だ。
イベントの特色
このジョブフェアの大きな特徴は、単なる企業説明・面談会にとどまらず、就職活動に関するセミナーやワークショップも充実していた点だ。参加者に話を聞くと、これらのセミナーを通じて、カナダ市場でのキャリア形成に関する最新の情報を得ることができたという。また、企業ブースでは、担当者と直接対話することで、就職活動の具体的なステップについてのアドバイスを受けることができたそうだ。
個々の強みを理解し、企業にどう貢献できるかを考えることが大切
ジョブフェアを主催した「MYNDS」の海野芽瑠萌社長は、イベント前の本誌インタビューの中で、カナダでのキャリア構築において、言語や文化の適応力とと自己の強みを知ることの重要性を強調している。また、留学生や若手求職者に対し、自信を持って自己アピールをし、積極的に自己をアピールし、キャリアを切り拓く姿勢を促している。
【出展企業・団体】
◆Ayudante Canada, Inc.
Digital Marketing Consulting
◆Cinter Career Canada Inc.
リクルートメント・キャリアカウンセリング
◆Cinter Technology
IT Solution & Management
◆CO-Sol Inc.
IT
◆Deloitte LLP
Professional Services
◆Honda of Canada Mfg.
Manufacturing
◆Mitsubishi Motor Sales of Canada, Inc.
Automotive
◆Mitsubishi Motors Corporation
Automotive
◆Orbit Academy Co., Ltd
Education
◆Pasona Canada, Inc.
人材の派遣・紹介や人事
コンサルティングサービス
◆Starts Corporation Inc.
不動産及び関連事業
◆Stromcore Energy Inc.
リチウムイオン電池システム製造
◆Subaru Canada, Inc.
Automotive
◆TNO – The Neighbourhood Organization
Non Profit Organization
◆Toyota Canada Inc.
Automotive
◆Toyota Credit Canada Inc.
Financial Services
◆Toyota Motor
Manufacturing Corporation Automotive
【セミナー】
◆パソナ カナダ
カナダでの就職活動
◆Deloitte LLP
会社説明会
◆トロント日本商工会
オンタリオ州の日系企業の現状と今後(2024年版)
◆Ayudante Canada
会社説明会
◆CFN
ボスキャリ2024の歩き方セミナー