マーケット活動の活発化が期待!|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット
住宅マーケット年別比較チャート
2024年5月のTRREB全域・全物件タイプの平均価格は7,013件となり、昨年5月の8,960件からマイナス21.7%と大きく後退しました。これは2020年5月を除けば過去10年で最低レベルであり、また2020年春はCovidロックダウンが施行された事を考慮すると、この数字の意味が分かるかと思います。
全物件タイプの平均価格は116万5,691ドルとなり、2023年5月の119万5,409ドルからマイナス2.5%の減少です。新規リスティング数はプラス21.1%、有効リスティング数はプラス83.3%と大幅増加。在庫の急激な増加は気になります。平均売却日数は28日間で昨年同月の20日間からプラス40.0%でした。マーケットの動きはまだまだ鈍いですね。
物件タイプ別に売却平均価格を見てみますと、
の順に並んでいます。市内でマイナスだったのはタウンハウスのみ。また留意すべき点は市外においてデタッチ以外はマイナスとなっているところでしょう。
TOKO’s EYE
全体的にほぼマイナスですが、郊外の下げ率が比較的大きくなっている様子。マーケットは軟調でいまだ安定していないように見えますが、6月5日にカナダ中銀が政策レートを0.25下げた事、そして2024年以内にあと複数回の切り下げがあり得るとの見方が強く、少しずつではありますが上向きに修正するのではないかとの予想も出ています。
レート切り下げは買い手にとっては待ちに待ったサインであり、マーケット活動の活発化が期待されます。需要の高まりは基本的には価格の押し上げにつながりますので、このような明るい判断材料は消費者マインドにプラスに働きます。7月末にも再度の切り下げの可能性もあり、今後のマーケットの反応からは目が離せません。注意深く見守って行きましょう。