購入検討者は政策金利のレートが1%かそれ以上下がった時点で動く可能性が高い|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット
住宅マーケット年別比較チャート
2024年6月のTRREB全域・全物件タイプの平均価格は6,213件で、昨年6月の7,429件からマイナス16.4%となりました。同月初旬にはカナダ中銀による0.25%のレート切り下げが施行され、マーケットがどう動くが注目されていましたが、基本的には買い手を動かすほどの要因にはならなかったようです。
全物件タイプの平均価格は116万2,167ドルとなり、2023年6月の118万1,002ドルからマイナス1.6%の微減です。新規リスティング数はプラス12.3%、有効リスティング数はプラス67.4%と大きく上昇しましたが、価格を大きく下げるほどの下方圧力とはならないだろうと予測されています。
平均売却日数は30日間で、昨年同月の20日間からプラス50%の増加。マーケットの動きは比較的緩慢です。
の順に並びました。
全物件タイプでマイナス、そしてセミデタッチ以外は市内よりも市外の方が減少率が大きい事には留意しておきましょう。
TOKO’s EYE
調査会社ipsosの行った不動産購入を考慮している層に対する世論調査によると、レートが1%かそれ以上下がった時点で消費者が動く可能性が高いと見られ、それまでは待ちに徹すると思われます。現在のマーケットの状態も調査結果と一致しているように見受けられますね。
カナダ中銀は今後段階的に複数回の切り下げを行う予定だと思われますが、インフレや経済状態、アメリカとの関係、などにも影響され頻度や数値も確定ではありません。今後の動きを注視しましょう。