売り手のマーケットに対する期待値は高まって いるが、買い手の動きはまだまだ鈍い|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット
住宅マーケット年別比較チャート
2024年7月のTRREB全域・全物件タイプの取引総数は5,391件で、昨年7月の5,220件からプラス3.3%増加となりました。この数字は2020年同月の半数以下、2021年の4割程度減で、レート切り上げ以来マーッケットの動きは落ち込んだまま推移している状態です。
全物件タイプの平均価格は110万6,617ドルとなり、昨年同月の111万6,905ドルからマイナス0.9%の微減。新規リスティング数はプラス18.5%、有効リスティング数はプラス55.4%と、6月7月のレート切り下げを受けて売り手のマーケットに対する期待値は高まっているようですが、買い手の動きはまだまだ鈍いですね。
平均売却日数は36日間で、昨年7月の23日間からプラス56.5%の上昇。動きはスローです。バンガローや古めの二階建てなどで1ミリオン以下程度と比較的安価なものは動きは悪くない様子、逆に高価格帯の物件は動きが悪い傾向が見えます。もちろんエリアや土地サイズ、建物の状態などにより個々の違いはあります。
物件タイプ別に平均売却価格を見てみますと、
の順に並びました。
TOKO’s EYE
全物件タイプで市外の落ち込みが市内より大きく、その差も2~10倍となっているのに留意しましょう。在庫面では特にコンドアパートの増加傾向が強いようですが、現時点では大きく値崩れする様子は見えません。不動産オーナーは当然ですが損切りを避ける傾向があり、また売れなければ貸出しに変更するオプションもあります。政府のレート切り下げが始まった現在、慌てて処分する必要はないとの判断が大勢を占めているということでしょうか。