岩谷堂高校の皆さんが開発した備蓄食に大いに期待|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第136回】
日本はやっと秋の気配になってきました。今年の夏は災害並みに暑く、本当に秋になるのかと心配していましたが、季節はしっかりと移り変わるようです。ただ、今年の紅葉は例年よりも遅いです。
毎年、この秋の時期は台風の被害が大変なのですが、今年は珍しいことに、9月、10月と台風が例年よりも少なかったです。11月になると台風の心配もなくなるので、今年は台風被害は少ないと考えています。
岩手県も数年前に大きな台風で被害を受けました。東北地方は台風の直撃の少ない地域ですので、台風被害への準備をしていません。秋田県では今年大きな台風で被害を受けました。
自然災害は毎年いつ起こるかわかりません。くれぐれも準備をしっかりとして行きたいと思います。
そんな中、岩手県では備蓄食を「おいしく」しようと高校生がアイデアを出し合い、奥州市の岩谷堂高校が釜石市の岩手缶詰さんと共同開発した3種のリゾット缶詰を発売しました。
備蓄食は長期保存を1番の目的としているため、どうしても味は二の次になってしまうようで、それでは避難時に飽きてしまい、心の満足感を得られなくなります。
今回は同校の農場で生産した「ひとめぼれ」の玄米を使用。味はトマト、コンソメ、中華風の3つもあります。常温で食べても美味しいように工夫されており、賞味期限は3年です。
同校は災害時の避難場所にも指定されており、以前もスープなどの缶詰を考案していましたが、今回それを参考にリゾットになったそうです。スープだけだとどうしても食べたりないでしょうから、リゾットになることで、満足感も得ることが出来ます。お年寄りや小さな子供にも食べやすいように食材を柔らかくすることを意識したそうです。そういう優しさがとても素敵だと思いました。
一般販売もしており、同校のチャレンジショップの「岩高ショップ」と、岩手缶詰のオンラインショップで発売するそうです。東日本大震災で避難生活を経験している岩手県の人間にとって、備蓄食の常備が今ではある程度当たり前になってきております。しかし、なかなか「美味しい」とか「子供やお年寄りに食べやすい」を意識した備蓄食はありません。この岩谷堂高校の皆さんが開発した備蓄食、大いに期待したいと思います。私も購入して備蓄袋に入れるつもりです。。
オンタリオ取扱い代理店: Ozawa Canada Inc
現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。南部美人 / http://www.nanbubijin.co.jp本文:南部美人 五代目蔵元 東京農業大学客員教授