令和8年熊本地震|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第168回】
令和8年7月28日、熊本県を大きな地震が襲いました。マグニチュード7.1、最大震度7の大きな地震です。この原稿を書いている8月7日時点で、災害関連死の疑い含め38人が死亡。避難所には7122人が避難しています。熊本の地震は約10年前の平成28年にも起きています。その際には50名以上の死者が出ました。まだ、令和8年の熊本地震の死者数などは確定していませんが、間違いなく10年前の地震と同じくらいの被害になります。
今回、ニュースなどでも大きく報道されましたが、熊本のイオンの爆発が衝撃的でした。岩手にもイオンがたくさんあるので、あのイオンがあのような爆発をするとなると、とんでもない被害になるのでは、と感じました。もちろん、死者も出たのですが、イオンは従業員さんによる避難誘導が成功し、地震から約1時間半後に爆発が起きたことで、お客さんに大きな被害は無かった模様です。ただ、イオンに入っていたショップの店員さんが、売り上げのお金を取りに戻ったりして死亡したと報道されています。本来なら、避難したら戻ることは絶対にダメなはずです。どうして戻ったのか、今は様々報道されていますが、これから明らかになってくると思います。
線路にも大きな被害が出ている模様です。高速道路も同じく大きな被害です。交通インフラが止まってしまうと、避難している皆さんも不便になりますが、救援隊が入れなくなってしまいます。能登の地震の時がまさにそうで、能登に通じる道路が被災して、数少ないその道路が通れなくなってしまい、救助や支援が遅れました。熊本と能登は地理的に違いますが、やはり交通インフラの復旧が最優先なのだと思います。
私と同業者の酒蔵、そして取引している酒屋さんにも被害がありました。酒屋さんのほうに被害が大きく、お酒の瓶がほとんど割れたお店もありました。ガスや水道、電気などもまだ止まっている場所も多いです。特に真夏ということで、熊本は震災からしばらくは最高気温が40度を超える酷暑日を記録しました。避難所は当然クーラーなど無いです。政府は備蓄していた簡易クーラーなどをすぐに送り、自衛隊は即座に熊本に入り救助支援や炊き出し、お風呂なども設営しました。このスピードには驚きました。特に自衛隊の迅速な支援の体制確立と、被災地へ入る速度は、とてつもないもので、小泉防衛大臣の本気度が痛いくらいわかりました。

オンタリオ取扱い代理店:
Ozawa Canada Inc
現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。
南部美人 / http://www.nanbubijin.co.jp

本文:南部美人 五代目蔵元 東京農業大学客員教授
久慈 浩介
岩手県の銘酒として知られる「南部美人」は、カナダ・トロントでも味わうことができる日本を代表する酒蔵で、2011年3月11日の東日本大震災で被災した蔵のひとつだ。5代目である久慈さんは震災直後から日本酒を通じて地域復興の様々な取り組みを行ってきた。本連載では久慈さんが体験したことや復興の取り組みなどを寄稿してもらう。













