東日本大震災をきっかけに復興庁が設置|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第90回】

復興庁のある霞が関

復興庁のある霞が関

 復興庁には今までたくさん被災地がお世話になってきました。その復興庁ですが、当初の予定では2021年3月末で設置期限を迎えます。まだ被災地は復興のさなか。さらに東日本大震災以降、天災による災害は全国各地でおこっており、復興庁の仕事はまだまだ必要とされています。

 そんな中、政府は復興庁の設置期限を10年延期して、2031年まで存続させると閣議決定しました。現場主義の徹底で復興の加速を図るため、としています。その現場主義をさらに徹底させるため、岩手復興局と宮城復興局を沿岸部に移転するとしています。大変素晴らしいニュースで、被災地はとても喜んでいます。

 あれだけの大震災から10年で完全復興できるとは被災地は誰も思っていませんし、それ以上に天災はこれからもいつ起こるかわかりません。

 北極の氷もかなり溶けていて、気候変化が今後は大きくおこるとも報道されています。何かあった時に、すがる場所があるというのはとても心強いです。

 さらに、今年の大型台風により、日本は大きな被害を受けました。大手損保3社によると、今年の台風15号、台風19号による発生保険金は合計8688億円となったそうです。これにより、保険料の値上げなどもあるようで、自然災害が大きくなると、自分たちの生活のお金も厳しくなってきます。

 それは被災地だけではなく、日本全体の問題ともなります。もちろん被災した人たちは住む場所が無く、今でも避難所で暮らしている今年の台風被災者は大変な思いをしています。

 自然災害はいつおこるかわかりません。しかも、場所も決まっていません。津波のように沿岸部だけの問題ではありません。今回の台風では川の増水による堤防の決壊で、多くの関東や長野の家が浸水被害にあいました。

 水の被害は私たちも津波で知っていますが、川津波と言われる堤防の決壊による被害も大変なものになります。水に浸かった家や道具はなかなか再利用しにくいこともあり、直すのがとても難しいそうです。

 日本各地でこれからの時代、どんな被害がおこるかわかりません。だからこそ備えを十分にして、過去の災害を教訓にしていかないといけません。そんな中でも命が一番大事なことは言うまでもありません。

オンタリオ取扱い代理店:
Ozawa Canada Inc

現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。

南部美人 / http://www.nanbubijin.co.jp

本文:南部美人 五代目蔵元 東京農業大学客員教授

久慈 浩介

 岩手県の銘酒として知られる「南部美人」は、カナダ・トロントでも味わうことができる日本を代表する酒蔵で、2011年3月11日の東日本大震災で被災した蔵のひとつだ。5代目である久慈さんは震災直後から日本酒を通じて地域復興の様々な取り組みを行ってきた。本連載では久慈さんが体験したことや復興の取り組みなどを寄稿してもらう。