大型飛行機の発着が間近で見える!セント・マーチン島 | H.I.S.オススメ オトナの旅
「2018年はどこに行こう?」と新年早々に旅行計画を立てている人もいるのではないだろうか。今回は2017年で最も思い出に残った、〝セント・マーチン島〟を紹介しよう。そう、ここは大型飛行機の発着がビーチを低空で通過することで有名な島で、飛行機マニア?が一度は行きたい場所だ。何を言おう、私も飛行機大好き人間の一人であり、セント・マーチン島は夢の国であった。もちろんマニアで無くても楽しめる島でもあるので安心していただきたい。
「セント・マーチン島とはどんなところ?」と声が聞こえてくるが、面白いことに北部はフランス領、南部はオランダ領と行政が二つに分かれている。首都もそれぞれ異なり、国境は4カ所ほど存在する。が入国審査の際は、特に入国・税関審査書の記入等は求められなかった事には驚きを隠せなかった。
今回の旅行では、この飛行機の離発着が間近で楽しめるオランダ領のホテルに滞在。空港からホテルまでは車で5分弱という嬉しい立地。また「オールインクルーシブ」ツアーでの申し込みで、往復航空券や空港往復送迎、宿泊費、滞在中の飲み物や食べ物が含まれる至れり尽くせりの旅行だ。カナダは、トロントやモントリオール発着のみで週一便の運行となり、一週間滞在が主流だ。一方アメリカからは、1日数便のフライトが運行している。
「空港と近いのでビーチは余り綺麗ではないのでは…」と懸念をしている人もいるだろうが、そのような事はない。予想以上に透き通った青い海と、飛行機のコントラストは今でも鮮明に脳裏に焼き付いている。なんと嬉しい事にビーチでもWi-Fiが繋がり、リアルタイムでSNSへの投稿も可能だった。流行語大賞にも選ばれた、「インスタ映え」も間違いなしだ。
飛行機以外にも旅行の目的の一つとして、2カ国の行政に分かれているので両首都に行くことだった。
オランダ領の首都、フィリップスブルフは閑静な街でありながらもオランダ風のパステル調色の建物が多く、免税店やお土産屋さんも立ち並ぶ観光名所。なんとカナダの大手銀行もあった。一方フランス領の首都、マリゴ。こちらも免税店やショッピングエリアがあり買い物には困らない。また天然の良港でもあり、クルーズ船やヨットの立ち寄り場所でもある。
そして気になる交通手段だが、バン車両のバスが主流だ。各ホテルで停車し、バス停も存在する。行先を書かれた紙を頼りに、乗車をするバスに乗り込む。下車をしたい所でも降ろしてくれる。また二都市を行くには、通常どちらかの都市に向かってからバスを乗り継がなくてはいけない。今回はオランダ領からフランス領へ徒歩にて国境越えをしたが、桟橋を渡り、自然を体感しながら出来たのもまた良き思い出だ。
セント・マーチン島の気候はどうだろうか?言わずとも温暖な気候で、日中は砂浜からの照り返し日が強く、油断をしていると大変なことに。滞在二日目にして既に全身が火傷状態で、動くのも一苦労。特に滑走路に面しているビーチでは風圧でパラソルが飛ばされることも懸念され、日陰が皆無だ。また大型旅客機の風圧を体感しようと、柵にしがみ付く観光客が私含め大勢いたが、飛ばされて死者が出たり、ビーチでは砂が体に強く当たったり、帽子やサングラスなどが飛ばされて海へ沈むなど、リスクも伴うことは頭に入れておいていただきたい。
一生に一度は行きたかったセント・マーチン島。ハリケーンの被害が甚大で未だなお復興作業中とのことだが一刻も早い復興を祈るばかりである。またオープンした暁には訪れたい場所だ。