ZEN 讃岐うどんの食パン!Zen食パン|食の編集部 食べ歩き
コロナ禍のトロントでブームになった食べ物の一つに挙げられるのが、日本の「食パン」。日本でもこの数年の間に高級食パンが大ブームになったのが記憶に新しいですよね。ところで読者の皆さんは、「Zen食パン」ってご存知ですか?日本の情報番組のパン特集などでも取り上げられる「うどん粉」で作られたパンを「Zen食パン」と呼びます。うどん屋さんでも提供しているお店があったり、人気パン屋さんでは売り切れ必至の隠れ人気パンだったりと、パン好きの間では実は人気パンなのです。
今回、スカボローにある日本・さぬきの小麦にこだわった自家製麺のうどんを提供するZENが、しっとりモチモチの癖になる食パン「Zen食パン」を開発したとのことで早速TORJA食の編集部ちゃんげんが試食させてもらいました!
生地の30%にうどん粉を使用!
パンの原材料は、強力粉、シーソルト、オーガニックシュガー、はちみつの他になんと!生地の30%にうどん粉を使用して作られています。パン作りにうどん粉を使うなんて、斬新!どうやら、日本でも「Zen食パン」は珍しいようです。
どれどれ、わたしにとっても「Zen食パン
」を食べるのは初めての試みです。見た目はなんら変わりない、美味しそうな焼き色の大きな山型食パンです。香りも食パンならではの小麦豊かな香り。早速切って食べてみます。
日本では今やおなじみの、素材や工法にこだわった高級食パンを思い出させるようなもちもち感です。あまり甘みは感じない代わりに、小麦の旨みと芳醇な香りが口の中に広がってきます。うどんの粉を使っているためか、パンに独特のシコシコ感があり、噛みごたえがしっかりしている食パンです。噛めば噛むほど、いい意味で口の中にパンの生地がまとわりついてくる弾力があります。
これは、うどん粉の効果なのでしょうか?わたしが自分で作る生地は、いつも強力粉のみもしくは強力粉+小麦粉でこねるのですが、こんなにも噛めば噛むほど口の中にまとわりついてきません。これは日本におらずしてトロントにいながら、すごいパンに出会ってしまいました。
まずはそのまま生で食べるのが究極の美味。さらに、トーストで引き立つ香りや甘さに感動
さて、トーストもしてみましょう。焼き上がりは、さっくり軽いです。シンプルにバターといちごジャムで食べてみました。香りが一層引き立ち、サクサクの食パントーストです、うまい!
実は、わたしは食パンをフライパンで焼くのも好きなのでそれも試してみました。フライパンにバターを溶かし、そこに「Zen食パン」を忍ばせて、両面焼き上げます。これまたうまい!熱を加えることによって、もっちり感が程よく残っていて、サクッとした食感ともっちりした食感を両方楽しめます。重厚感ある生地なので、バターの香りもしっかりパンになじんでくれます。
ZENのこだわりは随所に。焼き上がりの香り、理想的な柔らかさ
総括すると、うどんの味はしませんが(笑)、うどんのようなシコシコモチモチのしっかりとした噛みごたえがあり、これはZENのこだわりだと思うのですが小麦のもつ風味や旨みがあるふわふわのもっちりとした食パンでした。焼き上がりのパン本来の香り、言葉ではうまく表現できないほどのモチモチした理想的な柔らかさ、そして生地だけでなく香ばしい耳はやみつきになること間違いなしです。
個人的にはトーストせずにそのまま生で食べた方が好みでした。もっちもちの生地なので、そのまま食べてもヨシ、ジャムつけて食べてもヨシ、たまごサンドイッチにしてもヨシ。皆さんも是非「Zen食パン」、ご賞味あれ!
マネージャー石井さんに伺いました!
「Zen食パン」開発秘話!
ズバリ「Zen食パン」の特徴とは?!
うどん粉特有のモチモチした食感が口の中では歯切れ良く、高加水によるフワフワ感が最高です。また、耳の部分は香ばしく、そのまま食べてもトーストにしても美味しく食べられます。
目指した味や食感は?!
ふんわり、もっちり、しっとり、あっさり、そして粉の良い香りを引き立てることです。
苦労した点は?!
うどん粉の性質であるモチモチを生かした食パンを作りたい!と思い模索しながらいざ取り掛かってみると、膨らまない、焼き色が付きづらいなど苦労しました。それでも、安心安全なパンを作りたかったので、自家製自然酵母にチャレンジしましたが、安定して作るのが難しく断念。粉や材料の配合を変更したりなど、日々生地とふれあい、ようやく皆さまに提供できる「Zen食パン」が完成しました。
毎日焼きたての「Zen食パン」は本数限定なので事前予約がおすすめです!
ZEN 讃岐うどん
3720 Midland Ave. unit 113-114, Scarborough
https://zensanukiudon.com/
416-881-8899