People. 4 笹原崇寛さん|カナダワーホリを超えて30代になった今
なんとなく入社した化粧品メーカーでの仕事(営業)に熱量を感じることができず、新しいことに挑戦したいと考えワーホリを選択し、2013年12月にトロントへ渡りました。もともと英語を勉強したいという気持ちが強く、また、自分が大好きな「音楽」などのクリエイティブ分野の経験をしたいと思い、その両方を叶えることが、自分にとっての“ワーホリ”でした。
ワーホリ中に「Creators’ Lounge」のTOMさんを紹介してもらい、インターンをさせてもらうことになりました。ウェブ記事の作成やアップデートを中心に、様々なアーティストへのインタビュー等を行い、当時TIFFで来日していたTOKYO TRIBEの主演、YOUNG DAISさんへのインタビューは一生モノの経験ができたと思います。
また、生活の中で異文化と触れ合い、大きく価値観が変わりました。ホームステイやルームシェアを通して異文化の人たちと生活する喜びや大変さも味わいましたし、色んなイベントに参加して多国籍な人たちとの交流をする中で「自分が日本人である」ということを強く意識するようになり、日本ならではのモノ・コトを世界に発信する仕事がしたいと思うようになりました。
カナダワーキングホリデーを経て
帰国後はエンタメの分野で働いています。「世界の中の日本」「日本人としての自分」という大きい軸とアイデンティティを自分の中に作ることができたこと、そしてクリエイティブ分野への興味関心・経験を理解してくれた「クリプトン・フューチャー・メディア」への入社が決まり、初音ミクや音楽ダウンロードカードの仕事に携わりました。
現在はアニソンをつくるレーベルでA&Rという仕事をしています。日々忙しく大変なこともたくさんありますが、そんな時はワーホリで見つけた自分の“原点”に立ち返ったり、トロントで出逢った仲間と会ってモチベーションを高め合っています。
ワーホリを経験する人たちには、滞在中だけではなく、当時の仲間との縁も大切にしながら帰国後の生活も充実させて欲しいと思います。