愛媛県が誇る 鮮魚・野菜・果物を使った『和食まつり』の 魅力に迫る!| メイド・イン・ジャパンでカナダを攻めろ!
JRAC(カナダ日本レストラン協会)が主催する日本食イベント『和食まつり』が11月5日に日系文化会館で開催される。今回は愛媛県とタイアップし、コース料理のほとんどが、同県が誇るみかんぶりやハマチなどの鮮魚のほか、柑橘系の果物や野菜で構成される。カナダにおける和食の普及に貢献し振興を掲げるJRAC会長の木村重男さんにお話を伺った。
「今回の和食まつりは、愛媛県の物産展」
今年3月にトロントでレストラン関係者が参加した愛媛県フードフェアがありました。数種類の柑橘や日本でも最高峰の養殖技術で育ったハマチやみかんブリ、そして地酒が紹介され、素晴らしいプロモーションでした。それを機に愛媛県の方々とも交流ができ、今回は一般の方々を対象に規模を大きくし、和食を通じて愛媛県の高品質な食材と高い技術をアピールしようとなりました。当日は、愛媛を代表する今治タオルなどの物産や観光促進も兼ねた壮大なイベントになる予定です。
日本の都道府県が自治体とタイアップして海外でプロモーションを行うのは、 実際にヨーロッパやアメリカなどでは聞きますが、今回のような大規模なものはカナダでは初ではないでしょうか。今回がカナダのモデルケースになれるよう力が入っています。
https://torja.ca/ehime-zen/
言葉や文化、人種を超えた日本食への想いをまとめることこそがこれからの発展につながる。
「日本食の良さはヘルシーさと食材を大事にすること」
カナダでも、日本食レストランが相当増えました。海外での日本食レストランは世界でどんどん増え続けている今、日本食文化の原点は自然の恵みと実りを大切にし、それを次代に繋げることだと考えます。それをこの地に根付かせて行くことが私たちの使命です。
モザイク都市であるカナダには様々な国の料理があります。その上で、日本食の良さをアピールしていかないといけません。私は、日本食の良さは「ヘルシーさ」であり、「食材を大事にする」ことだと思っています。日本の生魚や食材は高コストですが、調理方法などを熟考し、美味しさや素晴らしさをまだまだ追究し発信できるはずです。
「今後のテーマは、若返り」
同年代だけで十数年やってきたので、これからは、日本人はもちろんカナダで日本食に関わっているシェフやオーナーなど人種を超えた若手で、盛り上げていける環境を作りたいと思います。もちろん言葉や考え方の壁、文化や歴史的背景が複雑に交差しており、これを一つにするというのは至難の技ですが、だからといって門戸を広げないと未来はないので今後の課題にしていきたいと思っています。
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