皮膚は第2の脳?|Wellness…温故知新
生理学では皮膚は「第2の脳」と言われています。人間の受精卵は外胚葉、中胚葉、内胚葉と3つの層に分かれている時期があります。この外胚葉の部分が脳と皮膚に分化して身体を作っていきます。そう!脳と皮膚はもともと同じものだったって事です。皮膚への刺激は脳に直結しているんです。直結どころか皮膚自体が考える、心を持ってると考えている生理学者も多いそう!「鳥肌が立つ」「身の毛もよだつ」「肌が合わない」、脳でなく肌自体で感じているんです。
肌感覚の敏感な方は「なぜか腹が立つ」「なぜか調子が悪い」「なぜか悲しい」、なぜか?の時は、普段から肌に接触している下着や衣類、寝具、家具(椅子、ソファー)、パートナー(笑)など一度見直してみてはいかがでしょう!
「指圧でツボを押す、鍼でツボを刺激する、そんな簡単に痛みが取れたり病気が治ったりするわけがない」
そう思っている方も多いと思います。プチヒーラーを目指す方はこの微弱な皮膚刺激の絶大な効果を納得していただく必要があります。
自律神経の乱れが多くの病気の根源です。自律神経調整へのアプローチは皮膚刺激にあり!
子供の頃に母親に頭を洗ってもらう時の心地良いふわっとした感じ、ネイルサロンで指先をいじられてる時のなんとも言えぬ快感、これらも自律神経の副交感神経への刺激で、ある意味ヒーリングと言っても良いでしょう。
経絡、ツボの位置などを習得すれば皮膚への刺激で大きな効果が期待できます。経絡、ツボなどの知識がなくとも親が子供に触れる時、信頼のおける人間同士(動物、物もかも?)の肌のふれあいだけで充分な癒し、治癒力を発動させることができます。真心を込めて優しくさすり「いたいのいたいの飛んで行けーーーーー」
人を癒すのはそう難しい事ではないってことをご理解いただけましたでしょうか?
Don Suzuki
鍼灸指圧ライセンス(オンタリオ)柔道整復師ライセンス(日本)保持者1990年ワーキングホリデーにて渡加。1992年ヤング&エグリントンにTokyo Shiatsu & Acupuncture Clinic開院。現在はヤング&エグリントン、ビーチズ、ソーンヒルに3院を展開。予防医療、地域医療の普及に取り組む。カナダ連邦公認のNPO法人The Japanese Shiatsu & Holistic medicine, Society of Canada代表。日本、カナダ、世界規模でのホリスティク医療の普及に資財を投じ精力的に活動中。