冬はやっぱり日本の味を嗜みたい。｜特集 トロント冬の醍醐味「外遊び」と「食」

KOYOI
トロントの元祖もつ鍋店に新鍋メニュー
「ゴマ豆乳鍋」と「トマト鍋」が登場

　冬になると毎年KOYOIに集まって「もつ鍋」をいただく。そんな光景が今年はパンデミックの影響でなかなか見ることができないのが寂しい今日この頃。元祖もつ鍋は明太子とトロロ山芋のトッピングもあって、締めのおすすめはちゃんぽん麺！さらに新しい鍋メニューも登場。「ゴマ豆乳鍋」は、あっさりながらもゴマのまろやかさが加わり、豆乳が苦手な人にも食べやすくアレンジされている。「トマト鍋」は、トマトの旨みとキャベツの甘みにチーズが絶妙のマッチング！「ゴマ豆乳鍋」はうどんやリゾットで、「トマト鍋」はご飯と卵でオムライス風に締めるのが通な食べ方。

RYUS NOODLE BAR
編集長が定期的に食べたくなる
おすすめチャーシューメン

　新横浜にあるラーメン博物館にも出店し、昨年はニューヨークでポップアップ店を構えるほどラーメン大国を舞台にファンを増やしてきたRYUS。

　器いっぱいの分厚いポークがふんだんに入った「PORK BLASTER」は癖になる。まずだいたいトロントでこんなに分厚くてジューシーなチャーシューが入ったラーメンはそうそう見かけない。鶏と豚骨のブレンドスープとしっかりとした歯ごたえのある全粒粉麺の相性が抜群。ほかにも寒い冬には「坦々麺」もおすすめ。

ZEN Japanese Restaurant
真っ白な豆乳スープにふんだんに入った
魚介の出汁がマリアージュ「北海道鍋」

　出汁がしっかり効いた本格的な鍋を食べたいなら、マーカムにある寿司と割烹の名店で和食の職人がつくる鍋料理はいかがだろう。しっかりと摂られている出汁に豆乳スープをマリアージュして、さらにたっぷりと魚介が入っているので、何重にも深みのあるコクと味が口の中で広がる。「北海道鍋」とその名の通り、ふんだんに入った魚介と香り豊かな真っ白なスープをぜひ楽しんでほしい。11月末時点で同店は店内営業も行っており、季節のおまかせコースで「北海道鍋」を味わうことができる。

居酒屋JU
味のよく染み込んだ懐かしい「おでん」
ラーメン好きなら必ず食べなきゃいけない限定「鶏白湯」

　日本酒が豊富に取り揃えられていて、手の込んだ料理が豊富にある居酒屋で冬に注文するものといったらまずは「おでん」だろう。JUの「おでん」は大きな大根やこんにゃく、たまごや練り物がどっかり入っていて、味もよく染み込んでいる。そして最近登場した限定の「鶏白湯ラーメン」は注目だ。むかしから焼き鳥で名を馳らせる同店ならではの至高の一杯だ。11月下旬現在、店内営業も行われているほか、ラーメンのテイクアウトは茹でないで提供することも可能なので、自宅で熱々を楽しむことができる。

青山寿司
冬はやっぱり蟹！編集長思い出の幻メニュー「蟹帆立雑炊」

　冬になると多くのレストランで見かける蟹料理。アメリカの高級蟹アラスカ産キングクラブと濃厚で濃厚な出汁が出る北海道産の帆立が秘伝のシーフード・スープでじっくりと煮込まれて作られている。濃厚で深い味、口の中に広がる風味をぜひ堪能して欲しい。現在ロックダウン中はメニューはテイクアウトのみとなっているので事前確認を。店内営業が可能になったらぜひお店で味わってもらいたい一品だ。

TONDOU
酒に合う！プルプルのテビチと濃いめの出汁に舌鼓「沖縄風おでん」

　「沖縄風おでん」の主役はテビチ（＝豚足）。コラーゲンがたっぷりでプルプルの豚足を楽しみながら、ほのかにトロみのついた濃いめの出汁が特徴的だ。沖縄料理らしく、ソーキ（＝リブ）も入っていて、締めには沖縄そばをいただくことができる。
　このおでん、特にお酒好きの人にはもってこいの一品だ。もちろんお酒も一緒に注文することができるので、まだ食べたことがない人はこの機会にオーダーしてみよう。

ざっ串
今年12月で8周年！
おすすめは冬の季節限定メニュー！

　写真は昨年冬のスペシャルメニュー。産地直送のオーガニックチキンと酒粕が入った「鶏白湯鍋」は、肌寒い季節にぴったりでいろいろな薬味やスパイスにも合いそう。今年はどんなスペシャルメニューが登場するだろう!?ロックダウン中はテイクアウト・デリバリーのみだが、同店のパティオは防寒対策も完璧だ。規制が緩和されたらぜひとも足を運んでほしい。

雷神
4ヶ月で1万食！自宅で自分好みのトッピングと合わせて簡単に作れる「冷凍ラーメン」

　パンデミック以降、雷神が開発した「冷凍ラーメン」が人気だ。鍋で調理してもよし、電子レンジでチンしても良しという手軽さに加え、ドリップによる味の低下や麺がのびてしまうデメリットをほとんど感じさせない。お値段もリーズナブル、自分で冷蔵庫にあるトッピングを合わせてオリジナルラーメンを作れるのは自炊が楽しくなりそう。専用サイトからオンラインショッピングが簡単にできる。

博多一幸舎
豚骨と鶏の2つの専門店から創造された
　濃厚ラーメン「鶏魚介豚骨」

　日本でもファンが多くアジアにも多店舗展開する博多一幸舎だが、日本そしてシンガポールでも一幸舎一筋だったラーメンシェフの店主がトロントにオープンして以来、人気を博し現在は豚骨専門店と鶏専門店がある。パンデミック中に登場した限定ラーメンは、なんと豚骨と鶏そして魚介のコンビネーションのスープだ。毎日キッチンで炊いているスープは濃厚な味わいで風味豊か。テイクアウト・デリバリーでも人気だ。

銀杏
日本レストラン協会カナダ会長も務める
老舗レストランの「おでん」

　日本レストラン協会カナダ（JRAC）の会長も務めるオーナーシェフ・木村氏が営む銀杏は空港近くのデルタホテルにある。この冬のおすすめは出汁が効いた醤油ベースの「おでん」だ。たまご、にんじん、大根、糸こんにゃく、カニカマ、ナルト、かまぼこ、ちくわなどが詰め込まれている。ロックダウン中の現在は残念ながら店内営業はできずテイクアウトになるが、毎週スペシャルメニューなども用意しているので、メルマガに登録してメニューをチェックしよう。

ZEN 讃岐うどん
具だくさん・本格出汁のとろみスープが
自家製麺に絡みあう「ちゃんぽん」

　ZENの第２ブランドである讃岐うどんの店は、日本から仕入れた製粉で作る自家製麺と、鰹節・いりこ・昆布から摂る化学調味料一切なしの出汁スープが自慢。「ちゃんぽんうどん」はキッチンマネージャーの石井さんが日本のうどん店で修行時代に出会った人気メニューだ。豊富なメニューは至る所に日本食を代表するこだわりと和食の趣向が凝らされている。ピックアップの場合、食事40ドル以上の注文で10%オフになるキャンペーン実施中。