カナダのワークビザもかなり厳しくなっている|#編集部ブログ
コロナ禍を抜けてから世界各国同様、カナダもあまりいいニュースがない。不景気・物価高の中で移民問題や住宅問題、さまざまな要素が重なってトルドー政権にNOを突きつけている人も多いように見える。先日のBC州の知事選を見てもそうだ。
移民問題の皺寄せは真面目に暮らしている外国人の僕らにもやってくる。学生ビザや永住権につながってきたポスグラ(PGWP)の要件なども変更・規制が進んでいる。
また雇用の場面でも影響が出ている。「カナダで働きたい」「カナダにもう少し残って仕事をしたい」「ワークパーミットから永住権へ」など海外で働く機会が得られていたのもカナダだが、ここにきてワークパーミットにも規制をかけている。最近では失業率に応じて「Low-wage stream」での申請ができなくなったり、「High-wage stream」の条件においても最低賃金の引き上げ(中央値の20%上)が発表された。
これは、オンタリオ州では 28.39ドルから34.07ドル、 ブリティッシュコロンビア州は 28.85ドルから34.62ドルを表す。ワークパーミットを多く出す雇用主にとってはこれまで以上に厳しい条件で雇用を考えていかなければならないだろう。
日系レストランや美容室などホスピタリティー業界で働く人にワークパーミットの人は多い。今後数ヶ月の間にその影響が見えてくるだろう。ウォッチしていきたい。
暗い話題の中でも街を歩けばカナダの秋は変わらず毎年同じ景色を見せてくれる。彩り豊かなこの季節は気候も良くて心地いい。この数週間が好きだという人も多いのでは。この綺麗な景色だけは変わらないであってほしい。
編集長
日本で3年間の勤務を経てオーストラリアへ。シドニーで8年間の生活のあとカナダ・トロントに移住しTORJAを起業。