「私にとって料理はやりがいであり生きがい」卞 麻琴さん|寿司・和食 – 海外求人企画「カナダで働く・起業する」【PR】
ワークビザサポート有り。日本から海外でチャレンジしたい料理人・寿司職人、パティシエ、パン職人のほか、独立精神があり、調理専門学校に通う若手も積極募集中
将来の目標は自分のお店を開くこと。いくつかのトロントの飲食店で働いてきた彼女がたどり着いたZenこそ、和食の技術を追い求めることができる最適な環境だという。
■やりたいこと・目標が見つからず海外に飛び出た21歳
− カナダに来たきっかけ
日本では小学校から短大を卒業するまでバレーボール部に所属していました。強豪校でずっとプレーをし、オリンピックも目指しましたし、実業団に入ることも考えていました。
でも、学生最後の試合が終わった時に燃え尽きてしまい、やりたいことも何もなくなってしまいました。栄養士課程を専攻し料理も好きでしたが、その道もなんだか釈然としない、そんな時に父に相談すると海外に出てチャレンジしてみれば?とアドバイスをもらったのがきっかけです。
■小さな頃から「料理」がそばにある環境で育ったことが自分の道を切り拓いた
海外に来た時は自分の道が決まっていなかったのですが、それでも私の母はレストランのキッチンで働いていたことや、祖母は焼肉店を経営、いとこは居酒屋を経営するなど、幼い頃から料理を手伝うことや飲食が近い環境で育ってきたので、働くならばキッチンで働こうと思っていました。そしていつしか、いつか自分の店が持てたらいいなという気持ちが芽生え、カナダの方がチャンスも多いというアドバイスをもらい、この道で生きていこうと心に決めました。
■レベルの違いに圧倒される。イチもできない悔しさ
− いくつかの飲食店のキッチンで働き、Zenに行き着く
居酒屋やカナダ系のフュージョン日本食レストランなどで計4年ほど働き、いろいろな出会いがあり、カナダに残りたいと思うようになりました。パンデミックで前職でのビザ更新の話が止まり、友人を頼りイベントで一緒になったこともあるなど、ずっと興味があったZenの面接を受けました。コロナ禍真っ只中でしたが、柏原オーナーはコロナで大変な状況ではあるけれど、再オープンに備え人材を確保しておくことが大事と採用してくれました。また、ワークパーミットのこと、永住権申請についてもお話し、快く協力してくれました。
− Zenで実際に働いてみて
ずっと居酒屋でやってきた私にとってZenのキッチン初日は、レベルの違いに圧倒されました。板前が和食の調理で使う和包丁3種(出刃・薄刃・柳刃)も使いこなせていない自分に気づき、悔しくて恥ずかしくなりました。同時にこんなにもレベルの違う世界があるんだと痛感した瞬間でした。
トロントにはお寿司屋さんがたくさんありますが、ここまで本格的なキッチンメニューを提供している店はないんじゃないでしょうか。一つひとつの料理が繊細で高いレベルを実現しています。使用している食材も高級なものが多く、とにかくミスすることが許されない。なので、高い集中力を継続しなければいけません。プロとしてやらなければいけない意識と緊張感がキッチンに張り詰めています。それでもその心がけが技術の向上につながると思っています。一回できちんと全てができるようにする緊張感と心構えが私を成長させてくれています。
− 女性の働きやすさと仕事も任され方
女性にはなるべく重いものを持たせないようにしたり、女性扱いも丁寧にしてくれます。良い意味で女性の方が働きやすい環境かもしれません。仕事の任され方は、男女関係なく自分の技術の向上次第です。人が辞めても私がやらなきゃという気持ちになれる職場です。自分の技術が上がっていることがわかってもらえれば、どんどん仕事を振ってもらえます。これをやってみよう、次はあれをやってみよう、と今までやっていないこともやれるようになるので必然的にレベルアップにつながり、私としては嬉しい限りです。
− 柏原オーナーと上司の関ヘッドシェフ
柏原オーナーは、いつもニコニコしています。従業員との接し方も優しい印象です。正直、世代も違うのでぶつかることもあります。それでも海外に出てカナダで日本の食文化や伝統を守り発信してきた第一人者です。朝は一番早く、帰りも一番遅く、誰よりも働いている姿はとても若く尊敬します。
直属の上司の関ヘッドシェフは、料理人としての経験が長いので教え方も上手です。関さんの教え方は理にかなっていて、納得感があります。伝え方など人に対する教え方はとても学べる部分が大きいです。
■料理が好きならきっとカナダの生活も好きになれる
− カナダライフとトロントの良いところ
服とか美容にも興味があり、休みの日はバッチリ化粧をして買い物に出かける女の子です。トロントの良いところは、みんないい人なところ。振り返ると日本にいるときはストレスが多かったです。周りの目も気になったり、やりたいことができず不満を抱えたり社会全体が重く感じます。それに比べてカナダはハッピーな感じが本当に多い。褒めてくれる人が多く、人をけなすようなことも聞きません。カナダっていいなぁとしみじみ感じている最中です。
また、シェフ目線で見ても多民族国家なので、マルチカルチャーな食が本格的に味わえます。食べるだけでなく自宅でも料理をすることが好きなので、自家製キムチを漬けたり、パンを作ったり、 カナダに来て仕事に本気で向き合うようになって料理が好きなんだということを実感しています。
■ミスすることが許されない緊張感と集中力が私を成長させてくれる
− いまの目標
和食のテクニックを磨き技術や調理方法などをもっと習得したいです。上からレシピをもらって作るだけでなく、自分オリジナルのメニューをお客さんに提供できるようになりたいですね。どこまでスキルを身につけられるか自分の頑張り次第。その勉強をさせてもらっています。
− 目指すべき料理人像
やりたいことはいっぱいあるんです。今の私にとって、料理はやりがいであり生きがい。絶対自分にとってなくてはならないものです。柏原オーナーが「自分が出した料理を美味しいと言ってもらえて笑顔になってもらえる時が嬉しい」とよく言いますが、ほんとその通りだと思います。Zenは「セイさん(柏原オーナー)の寿司が食べたいから来るんだよ」っていう常連のお客さんが多いじゃないですか。私もいつかお客さんの心をつかめるようなシェフになりたいですね。
チームを作りケータリング事業を展開。フュージョンでみんなをびっくりさせるようなおにぎりを作ろうというコンセプト。
寿司職人の柏原氏が、オタワそしてトロントでキャリアを積み、2000年にトロントで「Zen Japanese Restaurant」をスタート。2015年、マーカム市に移転し、日本食材にこだわった本格的な寿司と割烹をメインとした店にリニューアルオープン、地元の食通たちから圧倒的な支持を集める。2019年には柏原氏が長年の念願だった讃岐うどん店「Zen Sanuki Udon」をトロント・スカボローにオープン。さぬき市の製粉を使った自家製生麺と化学調味料を使わず自然素材100%を使った出汁のスープにこだわっている。柏原氏は、日本食レストラン協会トロント支部の理事も務め、愛媛県とともに「和食まつり」をトロントで2年連続開催するなど、日本の食文化・食材などの振興にも力を尽くしている。
求人のお問い合わせ: zengroup.recruit@gmail.com