祝・5周年! トロントの元祖居酒屋・Fin居酒屋が5周年記念イベントを開催!

鏡開きでお祝い

海鮮居酒屋をコンセプトとした、トロントの元祖居酒屋・Fin居酒屋が5周年を迎え、それを記念して5月23日、24日に記念イベントを開催。この5年間で人気のあったメニューをFBで募り、復刻版としてメニューに復活させたり、3年前に故・十六夜シェフを筆頭に毎月行っていたマグロの解体ショーを敬意を込めて再現、さらに従業員によるMCやDJ、フレアーバーなど、スタッフ総力を上げて、これまでの感謝の気持ちを詰め込んだ企画の数々が訪れる人々を楽しませた。オーナーの増田晶子さんは、「常連のお客さまや同業者の方々も駆けつけてくれて、みなさまに支えられているということのことのありがたさが身にしみました」と同イベントを振り返る。
ただ純粋な気持ちで「居酒屋のように、いろんな日本食が食べれて、ふと気軽に立ち寄れるような場所があれば楽しいだろうな」と、5年前にトロントに1号店をオープンさせた晶子さん。だが、実際に開店してみると、バンクーバーでこそ居酒屋ブームに火がついていたものの、当時のトロントでは未だ居酒屋がまったくというほど理解されておらず、来店したお客さまに「寿司や天ぷらがなければ、日本食じゃない」と言われることも多々あったという。
これからこの文化をどう伝えていくべきか…。伝統的な料理や日本の味を再現することも大切だが、それだけでは居酒屋の魅力を表現することは難しいのでは?と、「おいしかった」だけでなく「楽しかった」と言ってもらえる店を晶子さんは目指した。オーダーを取るときにはお客さまの目線より下で、お見送りは感謝の気持ちを込めて出口まで、お客さまに対応するときは、最も大切な友達が来店したと思いサービスをするように、などと日本のおもてなしの心をスタッフ全員に伝えてきた。
さらに同店コンセプトには「海鮮居酒屋」を掲げ、海のないトロントで、海に囲まれた日本の雰囲気をいかに楽しんでもらえるかを考え、マグロの解体ショーや魚介のつかみ取り、鮮魚の姿盛りや競市といったイベントを行い、同店独特の色を出してきた。その時その場で感じた感動をそのまま従業員に伝え、アイデアを出し合いそれを形にしていく。
また、昨年6月には待望の2号店をオークビルに出店。5年前と同様、居酒屋文化があまり浸透していない土地でふたたび一からのスタートを切った。2号店では大人の隠れ家的な店づくりを目指し、大々的なプロモーションを行っていないのだが、その個性的な店の雰囲気、そして商品で、口コミやローカル新聞で話題となり、その評判は広がってきている。同店は日々変化を遂げながら、この5年間を歩んできた。
「今ではたくさんの居酒屋がトロントにあります。Finだけでは、居酒屋の文化をここまで広めることはできなかったと思います。みなさまの存在に助けられ、今のFinがあると確信しています」、そう晶子さんは語る。「私を含め、従業員がわくわくし続けるために、常に新しいことや面白いことにどんどんチャレンジしたいと考えています」
そしてこの5年の間には、様々な困難の場面にも直面。2年前にはワークビザの関係で突然何人もの社員が退社を余儀なくされたという事態が発生、ここにいたいと強い気持ちを持った社員が突然何人も抜けることへの残念さや焦り、また残っているメンバーの不安な気持ちを考えると、晶子さんは心が張り裂けそうになった。そんなとき、残った社員たちは、日本に緊急帰国したメンバーが必ず戻ってくると信じ、「待ちましょう!やりましょう!」と、不安な気持ちや不満を漏らさずに、店を盛り上げてくれた。今回の5周年イベントでは、3周年時にいたメンバーが全員揃い、2店舗同時の5周年イベントを成功させくれた。「お客様から頂いた言葉や、再来店してくれる常連さん、お客さまに商品をお出しした時の、嬉しそうな表情…。毎日、様々なことから幸せを感じます。そして、従業員なくして、お客様の満足は絶対に得られません。従業員の一体感を感じた時、その瞬間が一番嬉しいですね。辛かったことは、後に嬉しさや感謝に変わっていきます。ですから、これまでの困難に対しても、今は辛かったという気持ちより、嬉しさとありがたさの気持ちの方が強いですね」と晶子さんは語る。
これまで、海鮮を中心とした料理の味やユニークで斬新なアイデアからのイベント、そしてスタッフ力を結集して進化してきたFin居酒屋。6年目を迎えるにあたり、晶子さんがこれから目指すものとはなんだろうか。「これから社員の待遇をもっとよくしていきたいし、彼らが年をとっても面倒見れる会社にしていきたいですね。そのためには会社存続が絶対であると考えます。バランスを考えて流れに逆らわず、自然体で、かつ進化を続けていくことが何よりも重要なことだと思いますね。調理には技術が必要ですから、きちんと人材を育て、じっくりとあせらず、Finブランドを除々に浸透させていければと考えています!」と、晶子さんは今後の抱負を語ってくれた。今年の5周年を節目にして、これから10年、20年と、お客さま、そして従業員を大切に考える精神はそのままに、ユニークな進化を遂げながら、トロントの元祖居酒屋はこれからますます多くの人に愛されていくだろう。




