TORJA2026年2月号の編集後記より | 編集長のヒトモノトコロ


灘中の入試で、ガザを題材にした詩が国語の問題として出された。静かな波紋が広がった。試験という装置に乗せた瞬間、詩は“評価される対象”になる。正解のない問いを、正解のある形式に入れる。その違和感は確かにある。
あしに おなまえかいて、ママ
すうじはぜったい かかないで
うまれたひや じゅうしょなんて いい
あたしはばんごうになりたくない
あたし かずじゃない おなまえがあるのあしに おなまえかいて、ママ
ばくだんが うちに おちてきて
たてものがくずれて からだじゅう ほねがくだけても
あたしたちのこと あしがしょうげんしてくれる
にげばなんて どこにもなかったって
(一部抜粋)
海外の多文化環境では、紛争や宗教の話題が日常に入り込み、子どもたちが早くから距離の取り方を学ぶ。遠いニュースが、同じ教室の誰かの現実になる。この詩が指している現実は、単発の悲劇ではない。歴史の争いの根は深く、痛みは世代を越えて積み重なり、正しさも傷も一枚岩ではない。
それでも、あえて問う意味があるとすれば、何が心に引っかかったのかを言葉にしてみることだ。答えを出すためではなく、簡単に割り切らないために。知らないままでいるより、知識として持ち、感じたものを丁寧に扱う。その積み重ねが、危うい世界で自分と他者を守る感覚にもつながっていくのだと思う。(発行人)

年明けにアルゼンチンからトロントに戻るつもりが、帰りたくなさすぎてもう1週間延ばし、世界最速のフェリーで、ウルグアイのモンテビデオへ行ってきました。ちなみに「南米のスイス」と言われるウルグアイの物価もスイスまではいきませんが、十分高いです…お財布には優しくない観光地。ということで、タクシーも高いため、フェリー乗り場から歩いていけるホテルを予約(幸いにも観光地のど真ん中でした)。名物料理はアルゼンチンと同じく「炭火BBQ」。アルゼンチンで散々食べたので、「またか…」と思いつつも、一応食べておくか…と有名なプエルト市場へ。チョリソとアサード(骨付きリブロース=一番安かったから。それでも約40カナダドル)を注文。仰け反るほど美味しくて、高いけど食べて良かった!ちなみに食後のプリンは13ドル以上。トロントに戻った今は、お肉を食べすぎた罪悪感から、お魚中心の生活中です。でもトロントの魚も高い…(MGDS)

先日、シカゴ現代美術館で行われているオノ・ヨーコさんの展示会に行ってきました。オノさんは戦後間もない1950年代にアメリカで留学と結婚を果たし、前衛アートの先駆者や平和活動家としても活躍された方。アメリカ在住19年目でまだクヨクヨしている私には見習うことがありすぎました。展示会には真っ白な壁とボートに観客が青や水色のペンで自由に描くというインスタレーションがあったのですが、なんと娘が描いたのはイラストと「なんでやねん」のフレーズ(笑)。平和について考えさせるオノさんの作品だけあって、「なんでやねん」は現在の世相に最適なフレーズなのかも知れません。(伊藤)
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