【スターツ・カナダ主催】トロント不動産 売買セミナー|日系コミュニティをつなげるBRAND NEW WAYが行く
6月23日、スターツ・カナダによるトロント不動産売買セミナーに参加してきました。現在の不動産マーケット状況、売買時の注意点、投資を目的とした不動産購入、モーゲージ等について説明を受けました。
北米でも類をみない人口増加率により、トロントの不動産価格は上昇の一途を辿っている中で、不動産の価格高騰はバブル現象であり、このバブルが弾ければ価格は下落すると言う人もいますが、今後も人口増加に伴い需要が増え続けるのであれば、価格下落はあまり期待はできないことだと考えられます。
スターツの方は、お客様から「いつが一番買い時ですか?」とよく聞かれるそうです。その答えは「一番は昨日、二番は今日。」だそうです! 確かに不動産価格がいくら高いとはいえ、購入しなければ自らの資産にはなりませんよね。賃貸料はいくら払い続けても後には残りません。
購入手続きの際に外してはならない条件は「インスペクション」
また、戸建て中古物件を購入し、改装しようと考えている方も多いと思います。購入手続きの際に外してはならない条件は「インスペクション」とのことです。特に1980年以前に建てられた家には断熱材に発ガン性物質が使われている場合が多いそうです。改装して取り除くにしても、その改装の際に発ガン性物質が空気中に放出されることで健康被害が出る可能性もあるとのことです。
インスペクションの立ち会いは可能なので、インスペクターの説明をしっかり聞いておくことが重要です。配線業者や配管工にも立ち会ってもらえれば、自分が望む改装内容の可否や見積もりを出してもらう際に便利とのことです。
新築物件購入のポイント
新築コンドの広告やモデルルームの展示場を見ると、その窓からの眺望や内装デザインに素敵だなぁと見惚れてしまいます。そんな私にとって、「建築前の物件を買う時に覚えておいて頂きたいのは夢を買っているということです。」という講師の方の言葉が、セミナーの中でも特に印象的でした。
「広告ではバルコニーあるけど実際にはバルコニーは作られなかった」、「モデルルームでは存在しなかった柱が部屋の真ん中に立っている」、「地下鉄駅直結のはずがつながらなかった」など、そんなの契約違反じゃないかと言いたくなる例が多く報告されているとのことです。
これらについても解約や全額返金を求めたいところですが、建築業者は業界専門の弁護士団を抱え、建築業者側に有利な契約書が作成されているそうです。決して建築前のコンドミニアム購入が悪いと言っているのではありませんが、譲れない条件と譲歩できる要素を自分でしっかりとまとめて、一目惚れで即決しないことが大切とのことです。これは戸建てを購入する際にも同様とのことです。
自分の経済力に見合った、無理のない返済計画を立てることが大切
苦手意識を持っていた投資やモーゲージについても、分かりやすく説明して頂きました。何から調べればいいのか分からなかった私が、お陰様でちょっと賢くなった気分です。今回のセミナーは2時間以上に渡りましたが、非常に興味深い内容で親切丁寧に説明をしていただけた印象です。
ちなみに、今年11月に政府主導で、不動産の初購入者向け特別プログラムが発足するそうです。詳細は9月に発表予定とのこと。こうした情報もセミナーに参加しなければ知らない情報でした。スターツ主催の不動産売買セミナーは、今後も開催される予定とのことです。
寄稿=美貴子アルダーマン