知らないと危険!無料Wi-Fiの落とし穴とリスクとは?
カフェやホテル、空港、レストラン、コワーキングスペースなどで、無料でインターネットに接続できる便利な公衆Wi-Fi。カナダでも至る所で利用することができるので、多くの人がその恩恵を受けていることでしょう。
しかし、非常に便利な公衆Wi-Fiにはリスクが潜んでいます。公衆Wi-Fiの最大の脅威のひとつは、ハッカーがあなたと接続ポイントの間に身を置くことです。つまり、公衆Wi-Fiのホットスポットに接続することで、自分の情報をハッカーに送ってしまうことになり得るのです。ハッカーは、あなたが公衆Wi-Fiを介して送信した機密情報や、銀行口座情報、クレジットカード情報、ビジネスデータなど、あらゆる情報にアクセスできるようになります。
この記事では、無料で利用できる公衆Wi-Fiが危険な理由と、リスクを回避する方法について解説します。
無料Wi-Fiが無防備でリスクが潜んでいる理由
一般的な公共の無料Wi-Fi接続は安全ではありません。ログイン時にパスワードが必要だからといって、あなたがやりとりするデータが暗号化されるわけではありません。
公共のWi-Fiが無防備になる理由は以下の通り。
1. 古い暗号化プロトコル
無料Wi-Fiが安全ではない理由のひとつは、一部の無線ネットワークで使用されている暗号化プロトコルに関係します。無線ネットワークの中には、古い暗号化を使用しているものがあり、それらはセキュリティ上のリスクを高める可能性があります。
WEP(Wireless Encryption Protocol)は、無線ネットワーク機器の最初の暗号化方式のひとつですが、脆弱でハッキングされやすいと言われています。WPA(Wi-Fi Protected Access)は、WEPに代わる無線ネットワーク機器の標準規格を目指していましたが、WPAにも弱点があることが判明しています。これらの古い暗号化プロトコルを使用している無線ネットワークに接続すると、ユーザーは特に危険にさらされます。
2. 偽装Wi-Fiスポット
もうひとつの理由は、偽装または不正なWi-Fiホットスポットに接続する可能性があることです。ハッカーや悪意のある第三者は、偽のWi-Fiホットスポットを作成し、不正なネットワークにアクセスした無防備なターゲットに対して中間者攻撃(MITM攻撃)を行うことがあります。
この攻撃が成功すると、ハッカーは、ユーザーが閲覧するWebサイトのサーバーの通信を傍受し、メッセージやデータを盗み見たり、改ざんしたりすることが可能になります。MITM攻撃は比較的容易に実行できるため、スキルの低いハッカーでもターゲットのオンライントラフィックを傍受・監視し、ログイン情報やクレジットカード番号、社会保障番号などの重要な情報を入手できてしまいます。
無料Wi-Fiに潜むリスクを回避する方法
ここからは、サイバー犯罪者があなたの情報を盗むことを難しくするためのヒントをいくつかご紹介します。
データ通信を利用し無料Wi-Fiへの接続を避ける
携帯電話の料金超過を防ぐために、無料Wi-Fiに接続することがあるかもしれません。しかし、携帯電話もノートパソコンと同様、攻撃される可能性があります。
データ容量無制限のプランに投資すれば、安全ではないWi-Fiネットワークにアクセスする必要がなくなるだけでなく、携帯電話を使って個人用のホットスポットを設定することができるので便利です。
無料Wi-Fiを使う際は機密性の高い情報のやりとりをしない
やむをえず公共のWi-Fi接続を利用する場合は、オンラインショッピングや銀行振り込み、メールのやりとりなど、機密情報を含むパスワードで保護されたウェブサイトでやりとりすることを避けましょう。
VPNアプリをお使いのデバイスにダウンロードする
どうしても公衆Wi-Fiホットスポットを利用しなければならない場合は、VPNを利用して安全な接続を確保しましょう。VPNアプリは、パソコン、スマートフォン、タブレットで動作し、公衆Wi-Fiの接続をプライベートなものにします。
VPNとは「Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)」の略で、このサービスを利用することで、安全にウェブサイトを閲覧できるようになります。
まとめ
無料Wi-Fiは当たり前のように、私たちの生活に溶け込んでいます。無料でインターネットに接続できて便利な一方で、それに伴うリスクも潜んでいます。
無料Wi-Fiのリスクを回避する方法として有効なのがVPNです。しかし、世の中にはたくさんのVPNプロバイダーがあり、適切なVPNを選択するのは至難の業です。VPNにも無料で提供しているサービスが存在し、「無料」という謳い文句に惹かれるかもしれませんが、無料VPNはあなたの情報を第三者に販売したり、通信速度やデータ使用量に制限が設けられていたりするため、利用はおすすめしません。
最良の選択は、有料VPNのサブスクリプションを購読することです。多少の費用はかかりますが、安心・安全な通信が可能になるため、金額以上の価値があります。