Lana in Tokyo #015
東京で日本語を勉強中のLanaが日本語で伝えたいメッセージ。
私は日本に来たばかりのころ、日本では英語でhugと呼ばれる、明るい瞬間、温かい歓迎が足りないと思っていました。英語でPDA (Public Displays of Affection) という言葉がありますが、これは公の場所で自分の気持ちを現すことという意味です。ハグはこの中の一つのアクションです。
私は、子供の時、毎日毎日、学校に行く前に父とハグしました。友達と遊んだりしてから帰る前にも、よくハグします。それは当たり前だと思いますから。もちろん、日本人はハグやキスなどしないということではないですが、カナダに比べると、人前でそんなことをすることについて意見はまちまちですね。
まず、この件について考え始めた理由は、カナダに住んでいる日本人の友達とした、ある話です。友達はカナダに最初来た時に恥ずかしくて友達とハグができなかったと言っていました。でも、時がたつにつれて、ハグをすることが好きになりました。カナダ人の友達のほっぺにチュッとキスすることにも慣れました。やがて日本に家族を訪ねに帰って、何も考えずに両親にハグして驚かせたそうです。たしかに、人前でハグするのは恥ずかしすぎて無理だと思う人がいても不思議じゃないでしょう。
では、カナダで友達とハグする三つの理由を説明したいと思います。
まず、ハグをするのは恥ずかしすぎると言いますが、その恐怖に打ち勝たなければいけません。このようなチャレンジをするのは外国での生活の重要な部分ですから!
次に、カナダの文化には本音や建前などがないので一般的に言えば、気持ちが端的に分かるようにした方がいいと思います。ですから、カナダの文化が分かるように端的なハグをしなければいけないでしょう。
また、ハグすると自分の気持ちを見せられるので友達を作ることが簡単になるかもしれません。友達ができたら、もっと楽しめるでしょう!さあ、みんなハグしましょうよ!
冗談はさておいて、ハグには多くの利点があると信じています。でも、ハグが苦手な人は無理にハグしなくてもいいですよ。
私の言いたいことは、話し方や行動で自分をさらけ出すことを恐れず、カナダで色々な経験をしてほしい、ということです。そうすればじきにインターナショナルな場面で気楽になれるでしょう。
逆に、私は日本で保守的になってきていて、日本人の友達をびっくりさせないようにあまりPDAをしてません。ことわざでも「When in Rome, do as Romans do.」と言いますから。日本語ではよく「郷に入れば郷に従え」と言います。でも、友達や恋人が不意にPDAをしてくれるとカナダでよりもっと嬉しい気持ちになりますよね!
Lana Tran
トロント生まれのカナダ人。
トロントと日本の文化にとても興味があり、現在は東京で日本語の勉強をしながら、雑誌モデルで活動中。
Blog : ameblo.jp/lanaaa