【第4回】「知っておきたい 『カナダの生命保険の基本』」|カナダ生活の資産設計ノート
カナダには相続税がない」と聞いたことがあるかもしれませんが、実際には相続時に税負担が発生します。ここで重要な役割を果たすのが生命保険です。
カナダの生命保険には、死亡時の保険金が受取人に非課税で支払われるという大きな特徴があります。日本など他の国では条件により課税される場合もあるため、カナダでは相続対策や節税のツールとしても活用されています。相続時に、資産はあっても現金が手元にないケースも少なくありません。非課税で受け取れる生命保険は、こうした状況への備えとなります。
生命保険には主に3つのタイプがあります。
Term Life(定期保険)は、10年、20年、30年といった一定期間の保障を提供する掛け捨て型の保険です。保険料が比較的安く、住宅ローンや子どもの教育期間など、特定の期間に大きな保障が必要な方に適しています。ただし、契約期間が終了すると保障もなくなります。
Universal Life(ユニバーサル生命保険)は、保障と投資を組み合わせた終身型の保険です。保険料や投資先を選択でき、税制優遇を受けながら資産を増やせる柔軟性が特徴です。ただし、投資リスクは契約者が負うため、市場の変動によっては資産価値が減少する可能性があり、管理には専門知識と定期的な見直しが求められます。
Whole Life(終身保険)は、保障と積み立て機能を持つ終身型の保険で、定められた期間の払い込みで一生涯の保障が得られます。保険料の一部が積み立てられ、資産価値が着実に増えていきます。中でもParticipating Life(配当付き終身保険)は、保険会社の運用実績に応じて配当が支払われる仕組みです。配当は保証されていませんが、多くの保険会社は長年にわたり安定的に配当を支払ってきた実績があります。また、配当を再投資することで複利効果により保障額と積立額が増えていき、個人の資産形成のほか法人の税務対策としても活用されています。
必要な保障の形は、年齢、家族構成、経済状況、将来の目標などによって異なり、複数のタイプを組み合わせてプランニングすることもできます。

泉 亜矢子 (Ayako Izumi)
オンタリオ州認定ファイナンシャル・アドバイザー。個人・法人向けに資産形成・保護・継承までを見据えたトータルプランニングを提供している。
Eメール : ayakoizumilin@crius.ca
オフィス : 100 – 175 Commerce Valley Dr W, Markham, ON












