月刊ダイジェスト コミュニティニュース 7月号(2017年)
国際結婚にまつわるマリッジコントラクトやその他法律関連の疑問を丸ごとスッキリ
新企会セミナーシリーズ第6回「国際結婚セミナーおよび無料法律相談会」
7月15日@Y. LIU LAW FIRM
NPO法人の新企会とAPJW、そしてリュウ法律事務所が共同し、国際結婚セミナーおよび無料法律相談会を開催する。本相談会は三部構成となっており、第一部は国際結婚でのマリッジコントラクトの重要性についてのセミナー(Q&A20分含む)を行い、日本語によるマリッジコントラクトの必要性についての説明とオンタリオ州公認弁護士Gana氏による「配偶者の権利」についての講演が行われる予定だ。
続いて第二部は公開質問会(一般法的知識範囲のものに限る)、そして第三部は個別法律相談会となっている(要事前予約)。第二部以降はマッリジコントラクト以外のオンタリオ州の法律に関する様々な質問にも回答が可能とのことだ。第三部の個別法律相談会は、相談内容を一人当たり15分程度聞いてもらい、法的に問題解決の手伝いが行えるかどうかを判断してもらえる内容となっている。
また第二部と第三部の間にはリフレッシュメントが付いており、参加者にはUncle Tetsuのチーズケーキも振舞われ、子ども連れの方には託児サービス(有料)の手配も可能とのこと。これだけ充実した内容で、参加費はなんと無料。日頃の悩みや不安をいきなり弁護士に相談するのは少し勇気がいると思っていた人も、是非この機会を利用してみてはいかがだろうか。
■日時: 7月15日(土)
第一部 午後1時〜2時
第二部 午後2時〜2時40分リフレッシュメント(飲み物は各自持参)
第三部 午後3時〜(第二部からの参加も可能)
■場所: Y. LIU LAW FIRM 3190 Steeles Ave. E.(J-town隣) Unit 200(2階)※無料駐車場もあり
■プレゼンター: 野口ひろみ (オンタリオ州公認パラリーガル)、Blessing Gana (オンタリオ州公認弁護士)
■参加費: 無料
■備考: 有資格者による託児サービス(有料)の手配も可能。必要な方は要連絡
■個別相談&託児サービス予約: 野口(noguchilegal@gmail.com)まで要予約
■一般問合せ: hirotoronto@hotmail.com
※予約・問合せの際は「新企会の無料相談会の告知を見た」とお伝えください。
大切な自分や家族のために、暮らしにきっと役立つ
Japanese Social Servicesプログラム
日本文化を背景に持ちながら異文化の中で生活している人々のため、英語と日本語の両方でサービスを提供するNPO団体、Japanese Social Servicesが他機関とタッグを組み共催している様々なプロジェクトの中で、今回は2つをご紹介。
もしものその時に!やっておきたい、アドバンス・ケア・プランニング
自分が寝たきりになったり、意思を伝えられなくなった時や、もしものことが起こり自分でなく第三者が自分の代わりに意思決定をせねばならなくなった時、一体どうすべきだろうか。昨今、自分らしく自分の価値観に見合った治療法や介護の希望方法を知りたい人というは少なくない。いつ病気や怪我をしてしまうか分からないからこそ、Advance Care Planning(ACP)ワークショップに参加して、今からしっかりと備えておきたい。座席数に限りがあるため、お申込みはお早めに。
一人一人にあった子育てを支援 Nobody’s Perfect Parenting Program ノーバディーズ・パーフェクト 〜子育て座談会〜
教科書通りにはいかないのが子育ての常。決まったルールがないからこそ悩んでしまうのは、どの家庭も同じである。本座談会では、子どもの行動や発達、安全、健康管理や子育ての楽しみ方やネットワーク作りについてなど様々なテーマをピックアップ。子育て中のみんなで知恵を出し合い、話し合いや様々なアクティビティを通して、自分に合う子育てを探そう。
■日時: 2017年10月21日〜12月9日 毎週土曜 午前10時〜12時 〈全8回〉
■対象者: 1〜6歳までのお子さんがいるお母さん、女性の保護者
■場所: 池端ナーサリースクール(日系文化会館内)
■費用: 無料
■備考: チャイルドケア有り。
プログラムとチャイルドケアともに要事前申し込み
■問合せ&申込み: Japanese Social Services
6 Garamond Court, Toronto, ON M3C 1Z5
TEL: 416-385-9200 Email: programs@jss.ca
時を超え、形を変えて、日本の良書が世界へ羽ばたく
Japan Libraryシリーズ、新たに刊行
■Japan Library シリーズとは
日本は世界の中でも有数の出版大国であることはご存知の方も多いのではないだろうか。実に年間およそ8万点を超える新刊が発行されるという現代、それら日本で生まれる書の種類は多岐に及び、子どもから大人まで様々な人の元へと届けられる。
そして著名な日本人作家の作品や海外で人気を博している漫画などは、これまでも多くの外国人に読まれてきたが、出版大国日本には日本人のみならずもっと多くの世界中の人々に手にとってもらいたいと思える作品が数え切れないほど存在している。しかし、言語が違えばそのハードルが一気に上がってしまうことは容易に予測できるだろう。
そんな中、出版文化産業振興財団(JPIC)は、“Japan Libraryシリーズ”と称して『日本の魅力を世界に発信する』、『多様で重層的な日本の姿や思想を提示する』、『“日本の知”が“世界の知”の創造に貢献する』という三つのことを目指し、日本の書の英訳シリーズを刊行してきている。日本の良書をもっと世界の人に読んでもらいたいという気持ちがそのような活動に繋がったのだという。
日本に根付く独自の思想や芸術、技術を伝えるような作品や、文化や教育に関するもの、また社会学、歴史学など学術系の書物などに至るまで、あまり英訳されることのなかった書籍が次々選出され、これまで10タイトルが刊行されてきたJapan Library シリーズには、なんと今春は新たに16冊がシリーズに加わることとなった。
■現代のスタイルに合った書物の形へ
デジタル化が進む現代では、人々がどんどん紙媒体から離れてしまうのではないかという懸念の声も多い。そのような時代の変化に対して、Japan Libraryシリーズは、Amazon.comや日本の成田・羽田・関西国際空港の一部書店で購入が可能となっているほか、6月には電子書籍版(kindle版、iBooks版等)での購入も可能となった(シリーズ内一部)。
日本に出向くことのない人でも、これにより気軽に日本の書に触れられることを実現して見せたのだ。来年3月にはさらに新たに15タイトルが発行予定とのことで、今後その数が増えていくと同時に日本の書に興味を持つ外国人も増えていくことが期待される。また、日本人である私たちにとっても、新たなる日本の書の魅力を発見できる良い機会となるのではないだろうか。時代に合わせたスタイルで、これからも日本の良書が国を超えて多彩な日本の姿を世界へと伝え続けていくことを心より願う。
HP: www.jpic.or.jp/japanlibrary/